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INTERVIEW

Japanese

POLYSICS

 

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Member:ハヤシ(Gt&Vo&Programming)

Interviewer:佐々木 健治


-出てきましたね。

その中で、一番自分とリンクするバンドかもしれない。雑食性とか、突如展開が変わったりとか。あと、ライヴも観たんだけど、音の選び方でも、ちゃんとシンセの面白い音を分かっている。太い存在感の意味も分かっている気がした。ただ、インスタントな楽器としてシンセを使っていないというか。型にはまっていない感じも自分に近い気はしましたね。

-逆に型にはまっているバンドが多い気もするってことですか?

それはしますね。今、エレクトロとロックの融合って多いじゃないですか。でも、それは単純に踊りやすくする為だったり、キラキラさせる為の一つで、シンセやリズムマシーンを使っているだけで、そこから何か新しいものを作ろうという風には感じない。融合して終わり。自分はあんまりそういうことが好きではなくて、アイデアとして新しいものを取り入れるけど、ただそこから何かちゃんと曲として面白いものを作ろうという精神がニューウェーヴ・・・いや、ニューウェーヴに限らず、何でもそうだけど。だから、POP GROUPやNEW ORDER、Trevor Hornなんかの時代も新しいものを導入したけれど、その中でも未だに聴き続けられていて、いいとされているのは、曲がいいからだと思うんです。そこは大事にしたい。僕はそういう(型にはまっている)ものも嫌いじゃないですよ。ただ、多過ぎる(笑)。そこが面白くないですね。

-初回のDVDには、一曲を完成させるまでの作業を6時間完全ノーカットで収録という凄い内容ですが、どういうきっかけでこのアイデアが出たのでしょうか?

レコーディングの風景を見せたいというのはあって、さらにPOLYSICSのTシャツを見せたいというアイデアも考えていて。それでディレクターにDVD何時間いけるのか聞いたら、6時間いけるらしいと。だったら、6時間録ってしまおうと(笑)。そして、その6時間でTシャツを見せちゃえばいい。僕らの大前提として、誰もやったことがない新しいことをやりたいというのがあるから。よくレコーディング・ドキュメントってあるじゃないですか?

-はい。

煮詰まって、ショボンと座っているとか(笑)。でも、レコーディングを全部見せるというのは、誰もやっていないだろうと。ヒヤヒヤものでしたけど、途中からはカメラが回っていることも意識せず、いつも通りのレコーディングでしたね。

-じゃあ、たまたま6時間に収まったわけではなくて、最初からまず6時間で一曲作ろうと決まっていたわけですね。

そうです。6時間以上いっちゃったら、その時に考えようと。

-(笑)

(笑)とりあえず、やりきろうと。

-Tシャツ・コレクションというのは、どういう風に?

POLYSICSがTシャツを作り出して、13年くらいたくさん作ってきて、。POLYSICSは特に多いんですよ。それをDVDの中でメンバーがちょこちょこ着替えてます。昔からのファンも懐かしがってくれるだろうし、新しいファンも楽しんでくれるだろうと思いますね。

-なるほど。それにしても、6時間は凄いですよね。単純に、アルバムの10倍ですしね。

そこがまたPOLYSICSらしい(笑)。

-ちなみに、これはどういう曲なんですか?

書き下ろしました。「夏Bam Bam」っていう曲なんですけど(笑)。

-それは今後、何かに収録される可能性は?

どうでしょうね。30年後のアンソロジーなんかに入る感じですかね(笑)。

-普段、それくらいで曲が完成するというわけじゃないですもんね。

そうですね。このDVD用に1分半くらいの曲を作ろうと思って作りましたね。

-そして、これからまた凄い数のツアーが始まりますが。

そうですね。でも、これくらいの数を回らないとツアーっていう気はしないですよね。

-毎回思いますけど、ホントに多いですよね。

よく言われますけど、そんなに多いですかね?こんなもんじゃないのかな。

-いやいや、いろいろなバンドのツアー情報をチェックしても、例えば、頂いたツアー日程の資料にしても、こんなにビッシリと日程で埋め尽くされている日程表はなかなかないですよ(笑)。

GUITER WOLFかPOLYSICSか(笑)。

-まさにそんな感じです(笑)。

ツアーをやって、また新たなアイデアも出るし、今回は本当に楽しみなんですよ。もちろん、毎回楽しみなんだけど、『Absolute POLYSICS』っていうタイトルだし、もう一回、POLYSICSのライヴというのを改めて見直してやりたいですね。今回は特に楽しいライヴになると思いますね。

-このツアー後の予定は決まっていますか?海外ツアーなどは。

海外は行きます。アメリカで『Absolute POLYSICS』を発売するので、それに合わせてツアーもやります。それと、来年なんですけど、武道館でやります!

-おお!来年のいつ頃ですか?

来年の3月14日ですね。それに合わせて、今から準備を始めています!

-それは、かなり楽しみですね。

はい。楽しみにしていてください!


【インタビュー番外編】



-POLYSICSの大ファンの方から、何故かこんな質問が届いていまして・・・(笑)。

なんでしょうか(笑)。

-タンメン・ブームは続いていますか?

タンメン・ブームは去りましたね。スーラータンメン・ブームが来ています(笑)。

-進化したんですか。

進化したわけじゃないですけど、スッパ辛いのがいいですね。僕、辛いのが苦手だったんですよ。

-そうなんですか。

そう。でも、ある時に、スーラータンメンを食べたくなって、試しに食べてみたんです。そうしたら、凄くおいしくて。餡かけで、スープが全くぬるくならないじゃないですか?そこがいいなと思って。スープがぬるくなるのがダメなんですよ。何でスープがぬるくなるんだろうっていう。この自然の摂理というか。それが嫌で、ずっと熱いままがいいなと思っていたので。僕、餡かけ系が好きなんですよ。餡かけ焼きそばとか、カレーうどんとか、名古屋の味噌煮込みも。ずっと熱いままじゃないですか。だから、スーラータンメンは、ラーメンの中のニューウェーヴですね。いろんなスーラータンメンを食べています。

-結構、スーラータンメンを出している店って多いんですか?

たくさんありますよ。僕の好きな店のスーラータンメンは、パクチーがたくさん入っているんですよね。それがまたいい。そこは夜中までやっているので、またレコーディング中にも行けるので、便利なんです。便利で旨い。今すぐ、食べたいですよ。何だかお腹が空いてきました(笑)。