DISC REVIEW
Japanese
2024年06月号掲載
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Plastic Tree
Plastic Tree
2024年現在、これほど要素としてはオーソドックスなロック・バンドが未だに新しい聴感を開いてくれることに少し驚愕してしまう。結成30周年を迎え、ライヴ・メインの活動を経て約4年ぶりに完成したアルバムをセルフネームにするのも納得のオリジナリティである。メンバーが各々2曲ずつ作詞作曲の両方を手掛け、オルタナティヴ~モダン・ロックの髄をバランス良く配置しているのもいい。Track.1とTrack.10にピアノやチェロが聴こえる程度でほぼ全編4リズムのバンド・アンサンブルであるにもかかわらず、アレンジのアイディアの豊富さに舌を巻く。Track.4でのサウダージなアコギとセンシュアルなエレキの絡みや、インディー・ポップ調のコード感でありつつ音はソリッドなTrack.7などファン以外にこそ聴いてほしい曲が揃う。
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