DISC REVIEW
Japanese
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少年がミルク
空砲一揆アノニマス
少年がミルクいわく、ラヴ・ソングばかり詰め込んだアルバムだということだが、ここには愛や恋、それにまつわる切なさや愛しさ、憎しみや困惑みたいなものとは違った、ヒリヒリとした情感がある。不条理な「I love you」(Track.1)、心が背中合わせなことをわかっているふたりを描く「qualia」(Track.2)、ふんわりと甘ったるい恋の歌を蹴散らす「アンチラブソングヒーロー」(Track.3)、琴線を共有するふたりを綴る儚く美しい映画のような「聴こえないくにのくちづけ」(Track.4)。物語的で想像力をかき立てながら、鋭利なナイフで秘めた思いやエゴを切り出される感覚を味わう曲が揃う。3作目にして、作曲を手掛ける水谷和樹(Gauche.)との共犯関係も深まり、激しくもエレガントに心を射抜くサウンドで暴れまわっている。
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- 2025.01.19
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