DISC REVIEW
Japanese
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少年がミルク
GYUNYU革命
『KYOKUTO参番地セピア座』に続くミニ・アルバムは、"GYUNYU革命"というポップなタイトルやアートワークに反し、頭から終わりまでヒリヒリとして、さかむけた心を赤裸々に晒し、聴き手の心も剥いていく感覚だ。エモーショナルなヴォーカルになったが、泣いたり喚いたりで共鳴させるよりも、研ぎ澄ました攻撃性で、ここは痛いはずだと的確に深く切り込むスピードが凄まじい。とても耳当たりのいい歌声で、そんなことをやってしまう。作曲を手掛ける水谷和樹(Gauche.)のサウンドは自由で、ポスト・ロック的な「CURTAIN CALL」や、ギター・ポップ、ロックなどを彼女にぶつける。少年がミルクはその音から美しい映像を浮かべ、そこから深層にある泥臭くも鋭利で、時に容赦なく壮絶な言葉を産み落とす。だからこその、痛みだろう。
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