DISC REVIEW
Japanese
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少年がミルク
KYOKUTO参番地セピア座
連想ゲームのような言葉の連なりだったり、目に入ったものすべてにシャッターを切っていくようなスピード感であったり、現実と想像とが曖昧に混じり合ったようなどこでもない街の風景だったり、あるいはカットアップ的に脈絡のないフレーズが織りなされ不思議な情感を生んだり。少年がミルクの歌の世界、感触や匂いは、とても独特だ。彼女特有の言語感や言葉のリズムを持ったその歌は、心をきゅっと掴んで揺さぶるものがある。淡くチャイルディッシュなヴォーカルとサウンドで、ポップでファンタジックに、きらきらとセンチメンタルに響く。音のタッチは愛らしくすらある。でも、その余韻は、美しいばかりでも、悲しいばかりでもない。デジャヴに似た、これは何だろうと鼓動が逸るような、甘みも苦みもあるような感覚がじわりと広がる。
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