THE BACK HORN 岡峰光舟の「アラフォー戦国時代」【第十六回】

2017年12月号掲載

THE BACK HORN

どうも。10月半ばからの雨やら台風やらのなんだかよくわからない秋ももう終わりですか。我々バックホーンはその長雨、台風直撃直前の10月21日に日比谷野外大音楽堂でワンマンを行いました。ドラム松田曰く「この雨、台風が続く中、寧ろこの天気はラッキー！」という小雨、たまに降り止む感じで幻想的な雰囲気だったんすよ。来年20周年なんでオールタイムベスト的なライブはまだまだあるでしょう！多分。
　
そして一転、普段ライブでやれてなかったりするレア曲ライブ、マニアックヘブンが今年はツアー！ってことで回ってますよ、全国。てなると前回に引き続き移動ですよ。マニアックヘブンは単発で地方を回ることになるので新幹線、飛行機での移動がメインです。
　
以前も書いたかもしれませんが、私はとにかく窓側好きのキッズであります。車窓からの眺めが好きなんです。音楽を聴きながら流れる景色を見るのはいい気分転換になるんです。で、東海道新幹線ならE席っすよね、やっぱり。ABCの三列よりもDEの2列のが出入りが楽ってのもまずポイント。窓側は電源もあるしね。そして車窓よ！東京から下りで出発すると1時間もしないで天候良いとズバーン！と見えますね、富士山！私調べでズバーンと見える確率は5分の1すかね。頂上付近が雲がかってたり日によっては全く見えない日もあるんでズバーンと見れたらラッキーって思います。からの何気ない山の稜線を眺めたり時速200数十キロで通過する民家や歩く人の人生を勝手に想像したり。ほんで去年もコラムに書いた彦根通過直前に見える鳥居にノスタルジーを感じ、そこから数分先に見える山にあるでかい看板「安土城→」を見て観音寺城と安土城を脳内復元、ついでに安土の楽市楽座も復活させて3秒位楽しみます。とまあ乗り物の窓側は毎回違った景色を見せてくれて楽しいもんです。
　
飛行機もいいよね。先日北海道に前乗りで、夕方位に飛行機乗ったんです。そん時の空からの夕景が綺麗で。秒単位で変わっていく空と雲のグラデーションに見惚れてました。11年前にレコーディングやライブでニューヨークからスペインに飛んだ飛行機からの夕景を思い出しました。そん時のイメージを基に「カオスダイバー」のシングルのジャケット描いたなぁ。とその時の夕景から数時間後にメタクソ飛行機揺れて「大西洋で死ぬのは嫌だ！せめて日本で死にたい！」と意外と古風な精神状態になったのを覚えてます。でスペインのあとイギリスに行って日本に帰国だったのですが、私の誕生日10月14日が帰国日だったんです。日本とイギリスの時差は日本が9時間早い。14日の早朝にイギリスを飛び立って日付変更線をまたいで日本に着いたのは15日午後4時。私の27歳の誕生日はどこにいったのでしょうか。

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