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年内をもって活動休止することを発表したSILENT SIRENが、初のオール・タイム・ベスト・アルバムを2作同時(合計64曲!)リリース。"POPなサイサイ"をパッケージ化した『SILENT』は、インディーズ時代の「ランジェリー」から幕を開け、ライヴ定番曲中の定番曲「チェリボム」や、彼女たちが"ポップ"と"キャッチー"を追求した「恋のエスパー」ほか、聴いているだけで心が踊ったり軽くなったりする曲たちが収められた。リリース年代順に収録されているため、アルバムが進むごとにすぅの声質が徐々に大人びていく"オール・タイム"ならではのグラデーションも堪能することができる。ガールズ・バンドだからこそ表現できる"かわいさ"の結晶のような1枚だ。ボートラとして未発表新曲もあり。
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2作同時リリースされるオール・タイム・ベスト・アルバムのうち"ROCKなサイサイ"をセレクトしたのが本作。デビュー時から"読モバンド"であることを揶揄されてきた経験のある彼女たちには、それらに対する熱い反骨精神、気高いロック・スピリッツが宿る――そう思わせてくれる全32曲が収録された。音楽性やテーマ性としては、ダンス・ロックの「フジヤマディスコ」、メロコア・チューン「HERO」、まさかのコラボレーションで驚かせた「天下一品のテーマ」など、11年の活動で培ってきた幅の広さを誇示している。"POPなサイサイ"を表現した『SILENT』と併せて聴くことで、サイサイの魅力とは二面性こそにありと気づくはずだ。なお、こちらには『SILENT』とは異なる未発表新曲が収められている。
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スペシャルな企画で行っている年末恒例ワンマン・ライヴを映像化。2019年末のテーマは"HERO"。ライヴ直前には同タイトルのEPが配信リリースされたが、"誰もが誰かのヒーロー!"をコンセプトにパワフルでエモーショナルな一夜を作り上げたライヴだ。ビルを模したポップで巨大なセットが組まれたステージを、目にするだけでも高揚感があって、2020年が結成10周年となったサイサイのプレアニバーサリーのようである。特に2020年はコロナ禍でライヴが開催できない、観客も以前のようにライヴに参加できない状況になってしまったこともあって、ここにある多幸感、会場の一体感は格別なものに見える。「HERO」、「OVER DRIVE」など、のちにアルバム『mix10th』に収録された曲も初披露された。
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今年2020年にバンド結成10周年を迎えるSILENT SIRENの10周年記念アルバム。本作は、ゴールデンボンバーの鬼龍院 翔(Vo-karu)が提供した、ライヴで盛り上がること間違いなしの「聞かせてwow wowを」、彼女たちにとって初めてアーティストを招いた1曲「Up To You feat. 愛美 from Poppin'Party」など、いろいろな味の曲が入ったまさに"mix10th"="ミックスジュース"な1枚に。"自分たちにとってバンドとは、メンバーとはどういう存在なのか"という問いへの答えが歌われたリード曲「Answer」は、今後のバンドの歩む道を祝福しているかのよう。ガールズ・バンドの象徴的な存在として走り続けてきたバンドの未来はこれからも明るいと確信した作品。
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SILENT SIRENが平成最後の"サイサイの日"である平成31年3月13日にリリースする6thアルバム。リード曲である「恋のエスパー」は、彼女たちが本作で"ポップとは?"、"キャッチーとは?"と突き詰めた末に完成したアップ・チューン。底抜けに明るいサウンドとすぅから放たれるエネルギー溢れる歌声は、聴いているだけで活力が満ちていくようだ。掛け声を入れる部分や振付も用意されており、ライヴ映えも間違いなし。そのほか神泉系バンド、フレンズのひろせひろせ(MC/Key)が手掛けたシティ・ポップ「Letter」でサイサイの新しい表情を見せたり、「ALC.Monster」や「Attack」ではアグレッシヴな演奏も見せたりと、彼女たちの魅力を多角的に捉えた作品に仕上がった。
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ほのかに切なさが宿るイントロの印象的なギター・フレーズと、ブルージーで疾走感があるビートに乗るポップな"nineteen nineteen"のコーラスをアクセントに、眩しい夏のシーンが浮かび上がるサイサイの新しい夏曲。日が沈む前に、夏が終わる前に、あの子に想いを伝えなきゃとソワソワ、ドキドキとしている臨場感をメロディとサウンドで紡ぎ出す「19 summer note.」は、いつも共に曲制作を行っているクボナオキだけのアレンジでなく、メンバーそれぞれもアレンジを手掛けた。現在、3月から続く全国ツアーの真っ最中であり(早くも現ツアーからのライヴ音源も収録)、高いモチベーションとバンド・グルーヴが、このアレンジに存分に発揮された。これからのライヴ、フェスに映える1曲に、c/w曲「天下一品のテーマ」も必聴。
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レーベルを移籍して初のフル・アルバム。2017年は『フジヤマディスコ』を始めとする3枚のシングルをリリース、メジャー・デビュー5周年を記念するツアーを国内外で行い、初の武道館公演2デイズも大成功に終わらせるなど、タフなガールズ・バンド・ライフを思いっきり体現してくれた。そうした活動の集大成であり、新たな一歩となる力強さがタイトルに表された1枚。デビュー以来の魅力であるポップ・チューンがアップデートされた印象の「パパヤパヤパ」の明るさや楽しさと、緊張感漂う「KNiFE」のエッジの効いたサウンドの両面にバンドの魅力を感じることができる。新たなアンセムになること間違いなしの「ODOREmotion」など、ライヴでの再現が楽しみな、とてつもないエネルギーに満ちた作品だ。
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ポップさやパンキッシュな曲、切ないバラードからキュートでちょっとシニカルな曲など多くのサイサイ・サウンドがあるなかでも、"サイサイの代表曲を作る"というテーマで完成した表題曲「ジャストミート」。イントロのキラー・フレーズで心を掴んで、スピード感に溢れ、キメもふんだんに盛り込んだロック・サウンドをかっ飛ばしており、会心の一撃と言うに相応しい。移籍を経て、楽曲的な新しいチャレンジと、これまでの持ち味をより深化させることを同時に加速させる、今の4人の一体感や勢いというものが落とし込まれている。カップリング曲「フユメグ」は、凛とした透明感のある冬の空に映えそうなキラキラとした多幸感のある曲。こちらもサイサイ印が凝縮された、濃い1枚だ。
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EMI Records移籍第2弾の両A面シングル。前作リード曲「フジヤマディスコ」とは好対照なミディアム・バラード「AKANE」は親への感謝、家族愛が歌い上げられており、タメの効いた演奏が高揚しながらエンディングへ向かう様がドラマチック。「あわあわ」はカラフルでキュートなポップ・ソングながら、サウンド自体は結構ラウドなところが面白い。この2曲は共にTV番組のテーマ・ソングということもあり、ある程度テーマに沿ったものになったようだが、カップリングの「Kaleidoscope」は意外性のあるアレンジが聴きどころ。鋭いキメを多用してポスト・ロック的な演奏を聴かせる序盤から、ダンサブルにリズム・チェンジして開放感を感じさせるサビ、3拍子を挟んで間奏に入っていく展開まで、緊張と緩和が実に巧みで、サイサイの新しい魅力を発見できる曲だ。
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昨年12月30日に行われた東京体育館でのワンマン・ライヴで、ユニバーサルミュージック内のレーベル"EMI Records"に移籍、バンド・ロゴも変わることを発表したSILENT SIRENの移籍第1弾シングル。"フジヤマディスコ"というタイトルからはちょっとユーモラスな曲なのかな? という第一印象を受けるかもしれないが、とんでもない。冒頭のギターのカッティング、ベースのスラップを聴けばグッと身体が前のめりになるはず。演奏からも歌詞からも"ガールズ・バンドの頂点を目指す"という彼女たちの意気込みがこれでもかと伝わってくる楽曲になっている。CD初収録の「ワカモノコトバ」を含むメンバー・セレクションによるベスト・アルバム『Silent Siren Selection』も同時リリース。
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祝、四星球結成20周年! 彼らのベスト盤が単なるベスト盤であるわけがなく、新曲4曲に、彼らの音源にはお馴染みとも言えるコント4本を収録、というのがトラックリストを見ただけでもわかるが、さらに「薬草」ではコザック前田(ガガガSP/唄い手)がゲスト参加するなど、既存曲も全曲最新バージョンに。おかげで聴き進めると、不意に詰め込まれた遊びに思わず吹き出しそうになったり、涙腺を刺激されてしまったり......。曲という単位ではなくアルバム全体を使い、CDの最大収録時間に差し迫るほどに、サービス精神旺盛な四星球の姿勢をこれでもかと詰め込んだ。1枚通して最後まで聴くと胸が温かくなる、私たちの気持ちを"心の穴の奥そこ"から掬い上げるパワーを閉じ込めた、玉手箱のような作品。(稲垣 遥)
四星球結成20周年を記念して作られた、ベスト盤ではなく"ベスト選曲アルバム"。ライヴでおなじみの楽曲たちはもちろん、4曲の新曲や曲間のコントも収録。ベスト盤として、最新オリジナル・アルバムとして、存分に楽しめるボリューム満点の1枚になっている。アルバムを象徴する曲且つ、四星球の最新型と言える1曲目「トップ・オブ・ザ・ワースト」でガッツリ心を掴まれたと思ったら、コントで四星球の不思議ワールドに誘われ、そこからは急転直下の80分。アルバム中のたくさんのネタフリが後半で回収される作品の物語性や、新曲「リンネリンネ」で終わる美しいラストはちょっと感動的ですらある。軽くネタバレしちゃったけど、あんまり情報を入れずに一気聴きするのがオススメ!
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スマートとは言えない、けど思いやりと信念が表れた作品名。四星球にしかできない術で、疲弊しかけた私たちを笑顔にする1枚が届いた。リード曲「ライブハウス音頭」は彼らの戦友である関係者、アーティスト100名以上がコーラス参加。ライヴハウスあるあるに頷き頬がほころぶと同時に、"ガラガラのライブハウスは いつだって最先端"などグッとくる一節も。また2度目のアルバム収録となった「運動会やりたい」も笑ったし、"段ボーラー"に続き、あるドラマーを描いたナンバーも意外と(?)名曲! シンガー、北島康雄節満載の愛の歌「シンガーソングライダー」はテッパンの温かな仕上がりで、あの曲のアンサー・ソング「早朝高速」にはリアルなバンドの生きる姿が刻まれていていい。やっぱりエンタメって絶対、何にも代えられない。
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突如台湾進出を発表した、大阪の賑やかしバンド PANと、盟友である徳島のコミックバンド 四星球。台湾と日本の両国で開催する"台日爆音 BORDERLESS 2018"に彼らが引っ提げていくのが今作だ。両者共に新曲、代表曲、共作曲の全5曲を中国語で歌唱し気合十分。共作の「用小籠包都包起來吧(小籠包で包みましょう)」はPANらしい弾けるメロディック・ポップなサビに四星球お得意の言葉が跳ねるメロと、2組の十八番が融合した印象の、誰もが一発で盛り上がれる曲。中国語に挑戦した影響もあるのだろう、性急な初期衝動が詰まっている。そのうえ終わったかと思えばピアノが流れドラマチック(?)にメンバー全員が語り出し再び歌う展開に、"欲しがるなぁ~"とニヤニヤ。これは前代未聞の何かが起きるかも!?
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前面に押し出した"段ボール"とまさやん(Gt)。彼らのライヴに欠かせない小道具(もはや大道具の場合も)をすべて彼ひとりが段ボールで制作していることが由来なわけだが、オチやオマケ以外で彼にスポットライトが当てられたことに少し感動。本楽曲はそんな陰の努力者への賛歌であることに加え、リスナーへのメッセージ・ソングにもなっている。続く「発明倶楽部」も"新しい時代"を作ろうとするバンドの本気のロック・ナンバーでニクい。またライヴでは数年前に披露していた「直りかけのCamera」、インディー期の隠れた名ラヴ・ソング「六文役者」の再録版、限定盤DVDには大阪の名物フェス"OTODAMA"の映像も収められているのも嬉しい。シンガー 北島康雄の歌唱力が着実にアップしているところも必聴。
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四星球が放つメジャー1stシングルは"占い"をテーマとして、1枚に13曲47分43秒収録という、シングルCDの概念を破壊した作品。表題曲が終わると牡羊座から魚座まで、星座順に1曲ずつ歌われているので当然まずは自分の星座から聴きたくなってしまうのだが、「蟹 座『い蟹ひそ蟹したた蟹』」、「天秤座『天秤の座』」等、趣向を凝らした楽曲(とコント)たちを順番に聴いていけば、ニュー・アルバムを聴くくらいの満足感あり。チャットモンチーの橋本絵莉子をフィーチャーしたセルフ・カバー「乙女座『蛍の影 feat.橋本絵莉子』」、八木優樹がKEYTALKをアピールすべく参加(?)の「山羊座『哺乳類星座会議 feat.八木優樹』」等も収録。"自分の星座よりあっちの星座の方がいい!"とか思わないように。完全限定生産盤には、デビュー前夜の2016年秋以降制作されたMVや企画動画を収録。
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四星球、結成15周年にしてビクターのレーベル"Getting Better"からまさかのメジャー・デビュー! 誰もが驚いたその吉報が届いた際の様子は初回限定盤付属DVDに収録された、2016年10月のワンマン・ライヴの映像で観ていただくとして、記念すべきメジャー1stアルバムの内容はというと、ライヴ定番曲+新曲で構成されたベスト・アルバム的な内容。「Mr.Cosmo」(Track.2)でのビクター担当者登場や「四星球十五年史 ~上巻~」(Track.12)でのバンドの歴史紹介、「メジャーデビューできなかった曲たちの逆襲」(Track.14)など、メジャー・デビューをたっぷりネタにしてエンタメ感全開の1枚に仕上げている。「HEY!HEY!HEY!に出たかった」(Track.6)が"HEY!HEY!HEY!"特番で聴ける日もそう遠くないのでは!?
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自ら"出世作"と名づけた通算5枚目となるフル・アルバム。"四季折々/12ヶ月のうた"をコンセプトにそれぞれの曲に"○月のうた"とつけ、生々しく現在のバンドの心境を歌い上げる表題曲から始まり、盛りだくさんの14曲+ボーナス・トラック「桃源郷をやってみた」が収録される。新たな挑戦を彼らなりの表現で示唆したTrack.2「鍋奉行パエリアに挑戦」などユーモア溢れる楽曲がある一方、訥々と歌い上げるメロディアスなTrack.7「蛍の影ではセンチメンタルな一面も。そんなムードをTrack.8「今作ここまでのダメ出し」で自らを戒めて(?)後半戦では怒涛のネタをぶっこんでくるあたりに、コミック・バンドとしての"バカ真面目さ"を感じることができるアルバム。祈!出世!
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四星球は、去年、地元・四国最大のフェス"MONSTERbaSH"のオオトリを務めた。本作の表題曲は、その経験から生まれた曲だという。"今日のための今日までが 明日のための今日に変わる"というラインは、フェス参加者だけじゃない、毎日を必死に生き抜くあらゆる人々に捧げたい言葉だ。Track.2「武器を捨てよ 太鼓を持て」では、バンドの本質を歌う。不毛な争いをして誰かを傷つけるくらいなら、笑かしてやろうと。たとえ、それで馬鹿にされようが、笑かしたもん勝ちだと。自分に尊厳と誇りを持てなければ歌えない歌だ。彼らが地元で、そして地元から遠く離れた場所でも愛される理由が良くわかる。本当に大事なものなど数えるほどしかないが、本当に大事なものが何かわかっていれば、人もバンドも、大いに笑えるのだ。
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TVアニメ"マッシュル-MASHLE- 神覚者候補選抜試験編"のEDテーマに起用された表題曲「トーキョーズ・ウェイ!」は、新宿、原宿、渋谷、グループのお膝元である恵比寿など、東京の地名が散りばめられた歌詞がスタイリッシュなサウンドに良くマッチした楽曲だ。あらゆる人種、性別、年齢の人々がカオスに行き交う東京で、自分だけの道をマイペースに探していこうと歌う少女たちの姿は、明確な応援歌ではなくとも背中を押される感覚がある。カップリングは、フランス出身のプロデューサー/DJとして活躍するMoe Shopによる表題曲のリミックス・バージョン。クラブ・シーンに合う形で楽曲の新たな魅力が引き出された。オリジナルでもリミックスでも合いの手で叫ぶ心の"ウェイ!"の声が止まらない。ウェイ!
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新メンバー 桜井えま、仲村悠菜が加入し新体制となった私立恵比寿中学が、グループとしては約4年ぶりのCDシングルを完成させた。表題曲「kyo-do?」は、"世界一かわいい音楽"を作る音楽プロデューサー ヤマモトショウ提供のハッピーな極上ポップ・ソング。楽曲のテーマになっている"キョウドウ"の言葉遊びがふんだんに盛り込まれた歌詞は、読んでいるだけでも楽しめる。CDの形態によって収録されるカップリング曲は異なるが、いずれも個性溢れる10人の歌声を堪能できる仕上がりに。その中でも、昨年エビ中を卒業した柏木ひなたの卒業前ラスト新曲を"New style ver."として収録した「ボイジャー (New style ver.)」は、新体制の門出を感じさせる必聴の1曲だ。
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メジャー・デビュー10周年を記念するアルバムが完成。ファン投票をベースにメンバー/スタッフで構成したCD1では、メジャー・デビュー曲「仮契約のシンデレラ」から始まり、メンバーの変遷も含めた10年の軌跡を振り返りながら、いかにエビ中の幅が広がっていったのかを改めて感じることができる。CD2は、2022年の新曲4曲や、リレコーディング曲、新たに制作された「エビ中出席番号の歌 その3」などが収録され、最新のエビ中を表現。さらに初回生産限定盤には、CD3として約80分にわたる「エビ中 中吉ノンストップミックス by DJ和」、Blu-rayにはエビ中10年の歴史を綴ったドキュメント・ムービーが収録された。エビ中をたっぷり詰め込んだ、エビざんまいな作品だ。
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メジャー・デビュー10周年を迎えるエビ中の新体制初アルバム。本作には、石原慎也(Saucy Dog/Vo/Gt)、大橋ちっぽけ、キタニタツヤら旬のアーティストからの初提供曲や、田村歩美(たむらぱん)らお馴染みの作家陣が手掛けた楽曲といった、エビ中らしく多様性のある全10曲が収められた。彩り豊かな楽曲に染まり、同時にエビ中カラーに染め上げることができる彼女たちの確固たる実力とアイデンティティには舌を巻くばかり。完全生産限定盤A/Bにそれぞれ収録された「なないろ - from THE FIRST TAKE」、「ジャンプ - from THE FIRST TAKE」(私立恵比寿中学 with 石崎ひゅーい)も必聴だ。2022年のシーンを代表するであろう名盤だと太鼓判を押したい。
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当初予定されていた新体制お披露目ステージが中止になり、現9人体制での初ワンマン・ライヴとなったエビ中秋の恒例イベント"ちゅうおん"を収めたライヴ・アルバム。バンドの生演奏をバックに、純粋に歌を楽しむイベントということで、既存メンバーの声色もいつもよりしっとりと大人びている印象を受ける。桜木心菜、小久保柚乃、風見和香の新メンバー3人の歌声は先輩メンバーのそれに溶け込み、新たなエビ中のユニゾンを堪能することができる。個人的にグッと来たのは「大人はわかってくれない」。この名曲を、少女から大人になったメンバーと、まだ幼い新メンバーとで歌い上げる様が感慨深い。DISC 2には各メンバーのソロでの名曲カバー・パートも収録され、9人の声の成分をそれぞれじっくりと味わえる。
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7年ぶりに新メンバー3名(桜木心菜、小久保柚乃、風見和香)が加入し、休養中だった安本彩花が復帰。新たな9人体制となった私立恵比寿中学が、その初作品として夏の恒例イベント"ファミえん"のベスト曲集をリリースした。新メンバーがレコーディングに参加したことはもちろん、「ご存知! エビ中音頭」をはじめとする初期、中期の曲は再レコーディングされており、新メンバーが吹かせる新しい風と、既存メンバーの成長を存分に堪能することができる。新曲は「イヤフォン・ライオット」。何かとフラストレーションが溜まりやすいこの時勢に、イヤホンで聴いて心の中で暴動を引き起こす、そんな1曲だ。残念ながら今年2021年の"ファミえん"は中止になってしまったが、本作を聴き倒して次回の開催を待ちたい。
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"永遠に中学生"を掲げる、"エビ中"こと私立恵比寿中学の結成10周年イヤーのクライマックスを飾る記念碑的アルバム。川谷絵音(ゲスの極み乙女。/indigo la End/ジェニーハイ etc)、ポルカドットスティングレイ、マカロニえんぴつといった豪華でフレッシュな作家陣が参加した曲たちや、初めてグループとして作詞を行った「HISTORY」など、本作からは"攻め"や"チャレンジ"といった姿勢が強く感じられる。アコースティック・ギターやストリングスが彩る、壮大でエモーショナルなリード曲「ジャンプ」は、石崎ひゅーいによる作詞作曲。ファンならずとも必聴の名曲だ。10周年とは言っても決して守りには入らず、すでに11年目を見据えているエビ中の目線が窺えるような1枚に仕上がった。