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Japanese
結成時はこねくり回した難解な曲を作っていたそうだが、心機一転このミニ・アルバムでは新たなフェーズに突入している。楽曲は蛭田マサヤ(Vo/Gt)のキャッチーな歌メロを主軸に、3分前後にコンパクトにまとめられ、シンプルにしてひと癖あるサウンドは妙に耳に引っ掛かる。ロック、パンク、ニュー・ウェーヴなど多彩な曲調が揃っているけれど、匂い立つような人間味と口ずさみやすいポップなメロディがどの曲にも息づいているので、散らかった印象も皆無。ノリのいいアッパー・チューンからしっとり聴かせるバラード風の曲調まで、ギャーギャーズを形成するメンバーの泥臭い人柄がきっちりと刻印されている。どこかにいそうでどこにもいない強烈なオリジナリティが、全6曲にびっしりと張り巡らされている。
アルバムとしては2年ぶりとなる今作は、2007年の結成以来、同じメンバーで大阪を拠点に活動を続ける彼ららしいタイトルが付けられた。等身大の言葉で歌われるパンク、ロックンロールはライヴでその真価をより発揮しそうだが、延々とループするギターリフが頭にこびりつく「プーアル・チック・ラブ」、オリエンタルなイントロから導かれる「オシロメサマ」など、その楽曲アレンジには中毒性を感じさせ、聴きどころ満載。随所に人生の機微が描かれた歌詞も特徴的で、ミディアム・テンポのロッカ・バラード「銀色の観覧車」を始め、その情景に心を重ねることができる人もいるはず。とはいえMVも公開されている「チョップ」のユーモラスでタフな世界がバンド最大の必殺技なのかも。
東大阪発、何でもありのロックンロール・バンド"ギャーギャーズ"が、約2年半ぶりとなるフル・アルバムを2枚同時リリース。『先祖返り』と名づけられた2ndアルバムは、ライヴでも披露されているお馴染みの楽曲が並ぶ。今作では、ストレートなロックやパンクに、不器用でまっすぐ、でもどこか歪な歌詞がのるという、これまでの彼らのスタイルがひとつの形として実を結んでいるようだ。一聴したところ(いい意味での)アホっぽさが強烈に印象に残るのだが、フォーキーでどこか懐かしいメロディやシンプル且つタイトなギター・サウンドからは、彼らのロックンロール・バンドとしての品位を感じる。かっこつけずひたすらアホなことを追求するその生き様が、結果的に人間臭くもかっこいいという、ロックンロールのミラクルが炸裂した作品。
個性派バンドがひしめく関西ロック・シーンにおいてすらも異彩を放つロックンロール・バンド"ギャーギャーズ"が、『先祖返り』とともにリリースする3rdアルバム。その名も『逆襲』。今作はほとんど新曲で構成された、これからのギャーギャーズを打ち出す内容となっており、全体的にNUMBER GIRLやeastern youth直系の90年代のエモ/オルタナティヴ・ロック色が増しているように感じられる。正直どこまで狙っているのかは不明だが、THE STROKES以降のソリッドなロックンロールをベースにしたサウンドに遊び心を通り越したユーモアを取り入れる、ある意味逸脱したアナーキーなスタイルは相変わらずである。これを自然とやってのける姿勢からは、ロックの可能性を追求した70年代後半の真のパンクスたちと同じ心意気を感じずにはいられない。
スタンダードじゃないことを"当たり前やで"って空気でやるのが快感なんです
東大阪発、何でもありのロックンロール・バンド"ギャーギャーズ"が濃厚な2作をまさかの同時リリース!
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