Japanese
2017年10月号掲載
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アルバムとしては2年ぶりとなる今作は、2007年の結成以来、同じメンバーで大阪を拠点に活動を続ける彼ららしいタイトルが付けられた。等身大の言葉で歌われるパンク、ロックンロールはライヴでその真価をより発揮しそうだが、延々とループするギターリフが頭にこびりつく「プーアル・チック・ラブ」、オリエンタルなイントロから導かれる「オシロメサマ」など、その楽曲アレンジには中毒性を感じさせ、聴きどころ満載。随所に人生の機微が描かれた歌詞も特徴的で、ミディアム・テンポのロッカ・バラード「銀色の観覧車」を始め、その情景に心を重ねることができる人もいるはず。とはいえMVも公開されている「チョップ」のユーモラスでタフな世界がバンド最大の必殺技なのかも。(岡本 貴之)
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