Japanese
2015年05月号掲載
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個性派バンドがひしめく関西ロック・シーンにおいてすらも異彩を放つロックンロール・バンド"ギャーギャーズ"が、『先祖返り』とともにリリースする3rdアルバム。その名も『逆襲』。今作はほとんど新曲で構成された、これからのギャーギャーズを打ち出す内容となっており、全体的にNUMBER GIRLやeastern youth直系の90年代のエモ/オルタナティヴ・ロック色が増しているように感じられる。正直どこまで狙っているのかは不明だが、THE STROKES以降のソリッドなロックンロールをベースにしたサウンドに遊び心を通り越したユーモアを取り入れる、ある意味逸脱したアナーキーなスタイルは相変わらずである。これを自然とやってのける姿勢からは、ロックの可能性を追求した70年代後半の真のパンクスたちと同じ心意気を感じずにはいられない。(山元 翔一)
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