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INTERVIEW

Japanese

ギャーギャーズ

2015年05月号掲載

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Member:蛭田昌弥 (Vo/Gt)

Interviewer:山元 翔一

本気でバカなことをやるのは実は相当難しい。かっこつけず、ひたすらアホなことを追求する......その生き様が結果的にかっこいいというロックンロールのミラクルを体現する4人組"ギャーギャーズ"。彼らが2012年10月にリリースした1stフル・アルバム『ギャラクティカファントムビーナス』以来となるフル・アルバム『先祖返り』『逆襲』をまさかの2枚同時リリース!バンドのこれまでとこれからを浮き彫りにした2作と、これまであまり語られることのなかったバンドのバイオグラフィについてメールで話を訊いた。

-"ギャーギャーズ"というバンド名がそもそも最高だなと思うのですが、どういった経緯でこの名前に決まりましたか?

バンド結成時によく聴いてたCDが『50回転ズのギャー!!』ってアルバムだったので、そのままわかりやすいからいいかと思ってつけました。

-2007年に結成し、当時と同じメンバーで現在まで活動されているそうですが、結成の経緯について教えてください。

単純にいつも集まって遊んでた幼馴染みの友達を集めて"毎日おもんないしバンドでもやってみよかー"くらいのノリで始めてそのまま今に至るって感じですね。

-バンド名や音楽性、YouTubeにアップされている動画からも、いい意味で普通ではない体験をたくさんされてそうだと感じたのですが、結成からこれまでに起こった印象的な出来事について答えられる範囲で教えていただけますか?

それはやっぱり出会う人とか景色とか匂いとか全部です。ざっくりすぎるかもしれへんけど、やっぱり全部って答えしかないです。

-また、動画に関してですが、ギャーギャーズのMVには個性的なものが多く、さらに蛭田さんはレーベルメイトであるイヌガヨの「脱出」のMVの監督もされていますよね。バンドとして、または個人的に映像で表現したいことについて詳しく教えてください。

曲の空気感とか、勢いとかできるだけわかりやすく伝えたいってのが1番ですけど、頭のどっかで"なんだかよくわからんけど面白い"と思えるような物をずっと作っていたいってのが大きいです、これもまた漠然としてるけど、言葉にしたらそうとしか表せないです。

-ギャーギャーズの音楽を聴いていると"音楽が好きだ"という純粋な気持ちと衝動が呼び起こされるのですが、今までに衝撃を受けた音楽について教えてください。

衝撃で言うたら昔ライヴハウスに観に行ってたアウトドアホームレスや黒色青年やミドリや軍艦といった、当時のアンダーグラウンド・シーンを盛り上げてたバンドたちです。知られてないバンドも多いけどすごく刺激的なバンドがいっぱいおったんです。

-一聴したところ、とてもシンプル且つストレートな音楽をやっていらっしゃるな、とも感じたのですが、よく聴くとロックンロールやパンク、フォークに留まらずポスト・パンクやニュー・ウェイヴ、オルタナティヴといった幅広い音楽的な地盤がうかがえました。実際みなさんが目指している音楽はどういったものなのでしょうか?

むちゃくちゃ極端に言うとさっきも書いた"なんかわからんけど面白い、かっこいい"って自分が思えるような音楽です。

-トラックはソリッドなギター・サウンドとタイトなリズム・セクションがベースとなっているかと思います。そこに不器用でまっすぐな、ある意味トリッキーな歌詞をのせて肩肘を張らない"あえてかっこつけない音楽"をやっていらっしゃるように感じました。実際のところはいかがでしょうか?

その通りです。とにかく単純に自分らの身体から出るそのままの音や言葉をチョイスしてるだけです。

-十三ファンダンゴは、以前のアーティスト写真を取られている場所であったり、活動の拠点となっているライヴハウスですよね。ファンダンゴは多くのアーティストに愛されているライヴハウスだと思うのですが、その理由は何だと思いますか?

ファンダンゴはやっぱり店長の加藤さん始め、スタッフの人たちみんながとても魅力的なんです。これでもかってくらい面白いことや爆発してる物に対して貪欲なんやって伝わってくる人が集まる場所なんです。お客さんもバンドも単純におもしろくて爆発してる物を求めて来てるんだと思います。だからあんなにも愛されているんやろうな、と思います。