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INTERVIEW

Japanese

ギャーギャーズ

2015年05月号掲載

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Member:蛭田昌弥 (Vo/Gt)

Interviewer:山元 翔一

-Track.7「ドロドロ」はニュー・ウェイヴ色の強いダンサブルなトラックが印象的で、ソリッドなギター・サウンドとコミカルともいえそうな歌詞とコーラスが絶妙にマッチしていて、なかなか他のアーティストには真似できない楽曲に仕上がっているかと思います。ギャーギャーズがこのバランスを保つことができるのはなぜなのでしょうか?

ただ単にメンバーの中でしっかりとこの曲のイメージができているからだと思います。

-また、この曲の歌詞にはKurt CobainやJimi Hendrix、Janis Joplinといったロックスターたちが登場しますが、蛭田さんにとってのロックスターを教えてください。

立川談志、この人に尽きます。

-続いて3rdフル・アルバム『逆襲』についてですが、このアルバムは冒頭からNUMBER GIRLやeastern youth直系の90年代のエモ/オルタナティヴ・ロック色を強く感じました。方向性的にはどういったところを目指して制作されましたか?

こちらも音楽的な方向性よりも曲と歌詞を作ってる僕の精神状態の変化と言いますか、『先祖返り』に収録されてる曲を作っていたころから変わってきた考えや気持ちをそのまま真空パックできるようにと、取り組んで作った作品です。

-また、これまでとは違ったサウンド・アプローチをとりつつも、ギャーギャーズらしいメロディや歌詞はより強固になったという印象を受けました。ご自身ではどのように感じていますか?

歌詞で伝えたいことが以前より増えたんだと思います。曲に対するアプローチに関しても同じで、やりたいことが少しずつ増えてきてるんだと思います。

-『逆襲』においてはTrack.2「青い夏」がかなり印象的でした。この曲が『逆襲』において核となる楽曲であるのかなと感じましたがいかがでしょうか?

『逆襲』の中でも一際キラキラしていてメンバーみんなすごく気に入ってる曲です。たしかに『逆襲』の核となる曲のひとつだと思います。

-Track.1「逆襲」にある、"これが今の流行なんだと、教えてもらったCDを聴いた/ペラペラでペラペラで、昨日食べたコンビニ弁当と一緒に棄てた"という歌詞も印象的ですが、今作は何に対する"逆襲"なのでしょうか?

個人的に怒りや憤りや虚しさを感じるもの、なんというか"あれ?なんかおもんなくない?つまんなくない?アツくなられへんわ、俺それでは。俺がズレてるんかな"ってものに対しての逆襲です。

-『先祖返り』と『逆襲』の2作が完成しての手応えはいかがでしょうか?この2作を並べてみたときに、どのような作品に仕上がったと感じますか?

『先祖返り』はストレートで、昔からライヴでよくやってきた超名曲揃いの超名盤だと思います。『逆襲』は新しい曲中心に今思ってることや、やりたいことを詰め込んだ超名曲揃いの超名盤だと思います。

-この2作で合計24曲ありますが、お気に入りの楽曲や制作の際に苦労した楽曲についてそれぞれ教えてください。

『先祖返り』からは「チャリンチャリン」「ドロドロ」「エレキな春」。『逆襲』からは「青い夏」「デスビーム」「逆襲」といったとこでしょうか。

-ギャーギャーズは、日本の音楽シーンおいて今でも十分特異な存在だと思いますが、今後どういった存在を目指していきたいですか? ギャーギャーズとして次に打ちたい一手についても教えてください。

もっともっとよくわからんくて、でもかっこよくて面白くてグッとくるような音楽やライヴをしていきたいです。次の一手も二手も自分ららしい曲と歌詞とライヴとをやり続けれるようなバンドでありたいな、と思います。逆襲、ほんまにひっくりかえしたろうかしら。