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the irony (30)
- 2017.12.28
- the ironyのライヴ・レポート公開。"これからも変わらず信じる音楽を届け続ける"――バンドの決意を刻んだリリース・ツアー・ファイナル、渋谷CLUB QUATTRO公演をレポート
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九州出身の4人組ギター・ロック・バンド、the ironyによる3rdミニ・アルバム。船津陽史(Vo/Gt)の圧倒的な歌唱力とノスタルジーを誘う美しいメロディを武器とする、自他共に認める王道歌モノ・バンドが、自らのアイデンティティを最大限に発揮した渾身の1枚を完成させた。エッジの効いたロック・サウンドに綴る負け犬たちのラヴ・ソング「アンダードッグ」に始まり、優しいメロディがふたりの門出を祝福するウェディング・ソング「ラストダンス」、毎日の生活で疲弊する心を風船に喩えた軽妙なカントリー・ポップ「balloon」など、愚直な愛も皮肉も呑み込んだ6曲の"良い歌"たち。ピアノの伴奏から幕を開ける珠玉のナンバー「Hallelujah」。地元・福岡を舞台に悲しい別れを描いた渾身のバラードには、the ironyというバンドの真価が詰まっている。(秦 理絵)
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九州出身の4人組バンド the irony(ザ・アイロニー)による2枚目の全国流通ミニ・アルバム。どこか懐かしくて美しいメロディを、船津陽史(Vo/Gt)の切実な歌声で紡ぐ極めて王道のギター・ロック・アルバムだが、そのサウンドメイキングは、UK/USロックをルーツに持つ脇屋周平(Gt)が中心的な役割を担うことで、大胆に織り込まれる洋楽的なエッセンスがスリリングだ。離れた"君"へエールを送るリード曲「幻影少女」の他、人間の隠れた二面性を暴くエッジの効いたロック・ナンバー「ERROR」、切ない別れを叙情的に綴るバラード「白い花」など、全5曲を収録。不器用でもまっすぐに人との絆や愛について歌う歌詞からは、人として大切な何かを気づかせてくれる。バンドが普遍への第一歩を刻む大切な1枚となった。(秦 理絵)
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下北沢や渋谷を中心に活動する4人組ロック・バンド、the irony。彼らが、いい意味でひねりのないまっすぐなギター・サウンドに、ひたすらに柔らかく優しい言葉を刻み込んでいくたび、じんわりと思いが沁み渡る。人は悲しいから、愛おしいから、祈りたいから歌うのかもしれない。"僕"と"君"の繋がりを確かめたくて歌うのかもしれない。明るい未来があることを信じたくて歌うのかもしれない――こんなことを、the ironyの音楽を聴くと思う。今作の最後を飾るナンバー「ヒカリ」の持つ奥行きや温かさに触れた瞬間、耳元から世界が広がっていく感覚を覚えた。聴けばわかるなんて適当なことは言いたくないが、聴けばわかる。安直なギター・ロックだと思っていたら損をするぞ。さあ、君も新しい世界に出会ってくれ。(堀内 章加)