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Large House Satisfaction (61)
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自主レーベル"小林田中時代"から初めてリリースするミニ・アルバム。天性のしゃがれ声を持つ小林要司(Vo/Gt)のヴォーカルは、これまでもバンドの名刺代わりとして異彩を放ってきたが、今作では"名刺程度では生温い"と言わんばかりの熱量が全楽曲から漏れ出している。タイトルからAC/DCへのオマージュを捧げ、冒頭「sHELLy」からは伝統的なジャパニーズR&Rを更新するギラついた殺気を纏っている。ブルージーな入りからTHE BEATLES「Hey Jude」を彷彿とさせる展開の「STAND」ではロックという音楽の寛容さを感じとれるだろう。音楽ジャンルとしてではなく"ロックンロール文化"そのものを高らかに掲げた彼らは、今作を機に"ロック・バンド"を背負う頼もしい存在となり得るかもしれない。(小田 淳治)
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約1年振りとなるミニ・アルバムは、前作で試みたポップなメロディ、サウンド・アプローチをさらに明確にした作品。リード曲「Crazy Crazy」のシンプルで単純明快なギター・リフ、ストレートなリズム隊の演奏はメロディの良さを存分に活かしたもので、しゃがれ声を封印して歌う小林要司(Vo/Gt)のクリアで色気のあるヴォーカルもこれまでにない魅力を聴かせてくれる。一方で、SNSをテーマに怒りに満ちた歌と演奏で突っ走る「セイギノシシャ」、スケールの大きなサウンドを聴かせる「SHINE OR BUST」、矢継ぎ早に言葉が出てくる「Child Play」は観客の熱狂ぶりが浮かんでくるようなライヴ感満点の楽曲。これ以上ないカッコいい演奏といいメロディが詰まった、間違いなく彼らの代表作になるであろう傑作!(岡本 貴之)
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賢司(Ba)と要司(Vo/Gt)の小林兄弟と田中秀作(Dr)からなる3人組が前作から1年3ヵ月ぶりにリリースするミニ・アルバム。ギミックに頼らない、今時珍しい正統派のロックは、そこに嗄れ声で吠えるように歌う要司のヴォーカルが加わることでキョーレツなインパクトを生んでいるが、その意味ではすでにライヴ・アンセムになっているTrack.1「トワイライト」よりもメロウなTrack.2「Jealous」や明るいTrack.3「Stand by you」のほうが聴きどころと言えそうだ。ガレージ・ロックからバラードまで、限られた編成の中で曲ごとに変化をつけるアレンジも見事だが、今回、初めて"女性"や"恋心"をテーマにしたことも曲調を広げるきっかけになったのかも。いろいろな意味で広がりが感じられる充実作だ。(山口 智男)
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小林要司 (Vo/Gt)と賢司 (Ba)の兄弟と田中秀作 (Dr)からなるスリー・ピース・バンドLarge House Satisfactionのニュー・アルバム、この作品は新たな彼らの1stアルバムといっても過言ではないくらいの新鮮なパワーに溢れた作品だ。シングル『Traffic』で提示したシンプルかつキャッチーでありながら、ロックのダイナミズムと黒いグルーヴはそのままに更なる音楽的な広がりを見せている。今作のリード・トラックの「Phantom」からTrack.7のLHS流ダンス・ロックの「Jah」、メイン・ストリームへのアンチテーゼかのようなポップなアプローチなどTrack.10の「タテガミ」など、一気に駆け抜ける11曲。彼らの物語の新たな始まり、それにしてはあまりにも鮮烈なインパクトを残していく。(伊藤 啓太)