Japanese
2023.02.04
"BAYCAMP 202302"
川崎 CLUB CITTA' / CLUB CITT'A'TTIC
"BAYCAMP 202302"
2月4日(土)川崎 CLUB CITTA' / CLUB CITT'A'TTIC
OPEN 14:00 / START 15:00
出演者はこちら
PRESENT
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MUSIC VIDEO
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teto
正義ごっこ
ノイズ音から始まり、喉を壊すんじゃないかというくらいガナりっぱなしの「夜想曲」で荒々しくスタートし、こういう方向で来たか! と思ったら、続く「ラムレーズンの恋人」では、同じバンドとは思えないほどに軽やかで浮遊感のある音と優しいファルセットを聴かせる。そして、大切な人との別れを歌う春のナンバー「時代」に、アップテンポな中にはちきれそうなくらいの言葉数と想いを詰め込んだ「こたえあわせ」の4曲を収録。今年もフェスに引っ張りだこな彼らだが、これまで以上に直球の詞も含め、大きなステージで聴くと音源とはまた違った爽快感が味わえそうな曲が揃った。1stアルバム『手』も手掛けたカドワキリキによるアートワークも、キュートに見えつつ哀愁や陰を感じさせるのが彼ららしく、味わい深い。
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ドレスコーズ
式日散花
前作『戀愛大全』が架空の夏の若いおバカな恋を描出していたことと対になるように、この『式日散花』はそのあとに遭遇する様々な別れを1曲ごとに封じ込めている。しかも、1曲ごとにかなりJ-POPやJ-ROCKのある時代の象徴的なサウンドを伴って。モータウン調のリズムを持った「少年セゾン」で振り返る刹那の恋、ネオアコの煌めきに閉じ込めた逃避的な恋の終わりを歌う「若葉のころ」、悲劇的な結末を迎えそうな共犯関係を思わせる「襲撃」はREBECCAなどの90年代バンド・サウンドを想起させるし、「最低なともだち」は"きみとぼくだけに なるような"無敵感を抱ける誰かを失う不安をフレンチ・ポップ歌謡っぽいメロディとサウンドで。誰かを失って気づくことという意味で、2023年に必然的に生まれた作品でもある。
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ドレスコーズ
戀愛大全
暑すぎてめまいが起きるような夏の光、それを映像的に見ているような感覚、ディストピアそのものの現実と別の位相で起きている様々なラヴ・ストーリーが、儚くも強く息づく全10曲。1曲目の「ナイトクロールライダー」では、アルバムのテーマを貫通するような、"この夏をどう生きるのか"が提示されている印象はあるが、MVも素晴らしい「聖者」はTHE SMITHSを思わせる美しいアルペジオとリバーブが、世界なんてどうでもいい、この恋だけが本当なのだという気持ちの鮮度を上げる。ドレスコーズ流シティ・ポップ再解釈と言えそうな「夏の調べ」も新鮮だし、ドリーム・ポップにトロピカルなビートが混ざり込んだ「ラストナイト」もとびきりスイートだ。架空の物語を創造するためのシンセ・サウンドも効果的すぎるほど幻惑する。
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ドレスコーズ
ドレスコーズの音楽劇《海王星》
寺山修司が演劇実験室"天井棧敷"を結成する以前の1963年に執筆し、未上演だった"海王星"の音楽を、おそらく現在の表現者で最も影響を受けているであろう志磨遼平が担当したことは、必然以外の何物でもない。舞台の時代設定は明確ではないが、様々な事情を抱え、船の底のホテルに閉じ込められた人々の人間模様を彩るのには、やはり60年代当時のポップスに影響された歌謡曲的な音楽が似合う。ドレスコーズの前々作オリジナル・アルバム『ジャズ』に漂うロマ音楽や昭和歌謡に散見されるラテンの要素、ブルース、時に毛皮のマリーズを彷彿させるロックンロールが寺山の歌詞に違和感なくハマっている。そもそもは俳優が歌うためのデモ音源を改めて録音したという本作。舞台のための音楽だがドレスコーズの在り方がよく理解できる作品でもある。
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ドレスコーズ
バイエル(変奏)
コロナ禍のひとりの時間から生まれたメロディと言葉が、枝葉を伸ばしていく試行そのものが『バイエル』という作品の唯一無二の性質だとすれば、この"変奏"のために初めましてのメンバーが組み上げていったツアーは最も純度が高いものだったのではないだろうか。客席からステージに向かうメンバーの緊張した背中に始まり、おのおのが楽曲に向かう表情や演奏、この変奏のためのアンサンブルが主役の映像作品である。ピュアネスだけで志磨遼平が今回の"バイエル"一連の作品を創作したとは思わない。だが、この未曾有の時代を自分がどう生きたか? をどう遺すのか。その表現方法はアーティストの真髄を映す。今も続く不安な日々の中で絶対譲れないものは何か。あなたにとってのそれを確認できる演奏や瞬間がきっとある。
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ドレスコーズ
ID10+ TOUR
やりたい音楽が毎回変化するからどれもドレスコーズ――言うは易し行うは難しな努力を、おくびにも出さずにやってのけた志磨遼平のアートが凝縮された。越川和磨(Gt)、菅 大智(Dr)、有島コレスケ(Ba)らいわゆる基本メンバーも含めTHE BAWDIES、おとぎ話らバンドごとまるっとドレスコーズに"なってしまう、してしまう"志磨の引きの強さと、愛される楽曲とパーソナリティが証明されるライヴでもある。お祭り騒ぎに見えて志磨の周到な計画であることはラスト、ひとりっきりの「ピーター・アイヴァース」に明らか。同時に最高なR&Rミュージシャンが大挙する映像でもある。DISC2の陰鬱なまでに世界の終わりを感じさせる選曲と編成の1部と、爆音とそれを鳴らす人間そのものがアートな2部の落差も凄まじい。
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ドレスコーズ
バイエル
ピアノ・インストの『バイエルⅠ.』~歌とピアノ伴奏の『バイエル(Ⅱ.)』~エレクトリック・ギターやドラムが加わった『バイエル(Ⅲ.)』と、次にこの子たち(もともとの練習曲)はどう成長していくのだろうか? と、リスナー各々が想像していたいったんの完成は意外にもバンド・サウンドとも異なる最低限の楽器やSEが加わり素直なミックスで仕上げられ、手法は斬新だが音も世界観も実は核心のようなフォーキーさが心に優しく響く。コロナ禍を逆手にとると愛する人には会えないし、遠くで無事を祈るしかない――という歌詞の構造になるのだが、それもまた沁みる。なお初回盤"全訳バイエル"にはもうサブスクリプションで聴けない"Ⅰ."、そして他のプロセスで成長した5つ目のバイエルと言える子どもの合唱による音源が付帯する。
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志磨遼平
ID10+
毛皮のマリーズ時代を含め、メジャー・デビューから10周年となるドレスコーズ志磨遼平の、両バンド(現在ドレスコーズは志磨のひとりプロジェクト)のキャリアを跨いだベスト盤。千両役者かペテン師かカメレオンか、その多彩な音楽性やコンセプチュアルなセンスと豊かな表現力から、彼へのイメージはその時々で変わる。とはいえ、単に身のこなしの軽い奇天烈な才人かとなると、そうは割り切れない。色とりどりなパフォーマンスの真ん中を一筋貫く圧倒的シンボルとしての強さは、私とあなたを繋ぎ、まったく新しい世界へと導いてくれるポップの道そのもの。これは単なるベストではない。2020年4月現在、ここで多くは語らないが、今最も聴かれるべき作品だ。
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ドレスコーズ
ジャズ
前作『平凡』から約2年。ドレスコーズが平成の終わりに"ジプシー(ロマ)"ミュージックを基調としたアルバム『ジャズ』を完成させた。新元号への改元の日にリリースされる本作には、『平凡』とはまた違う悲壮感と希望、そして新時代へ向かう人類に対する愛や祈りが込められた12曲を収録している。壮大なテーマに華やかさを加える梅津和時のブラス・アレンジが志磨遼平の世界観や妖艶な歌声をより引き立たせ、"志磨は新たな時代の幕開けをこう感じるのか"と彼の独特な感性に改めて圧倒される。"人類が滅ぶ時は一瞬ではなく、穏やかなものなのかもしれない"という、制作のきっかけとなった志磨の気づきに共感したくて何度も再生してしまう中毒性に、ドレスコーズらしさを感じる。
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ドレスコーズ
1
9月24日、"ぼくらドレスコーズは4人での活動を終了します。"という衝撃の発表から3ヶ月弱。志磨遼平(Vo)ひとりで作り上げた3rdアルバム『1』がついに解禁される。そもそも、4人で作り上げた最後の作品となった前作『Hippies E.P.』では"ダンス・ミュージックの開放"を標榜し、今までにないドレスコーズを見せてくれたことも印象的だっただけに今作ではどんな変異を見せてくれるのか大きな期待を抱いているかたも多いだろう。そんな様々な期待が込められた今作は伸びやかで、今まで以上に歌を聴かせてくれる作品だった。それはどんな期待にも左右されない確固たる音楽への愛が志磨の中にあるからだろう。その特徴的な声を持って自由に歌うその姿はどこまでも不敵だ。
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ドレスコーズ
the dresscodes
今年7月11日に1stシングル『Trash』でデビューしたばかりのドレスコーズが早くも1stアルバム『the dresscodes』をリリース。再生ボタンを押した瞬間、毛皮のマリーズというバンドを知る人ならばフロントマンは志磨遼平だとわかるだろう。そして、特筆すべきは丸山康太(Gt)、菅大智(Dr)、山中治雄(Ba)、それぞれの演奏力の高さである。ソリッドな弦楽器隊と爆発力のあるドラム。紙資料の"新人バンド"という文字が白々しく見える。新たな頼もしいメンバーと共に新しく歩き始めた志磨。独特な気だるい彼のヴォーカルは健在どころか更に艶を増し伸びやかに響き渡る。バンドは始まったばかり。まだまだ化学変化の途中だ。これからの更なる飛躍が期待される作品である。
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夜の本気ダンス
armadillo
夜の本気ダンスから1年8ヶ月ぶりのCDリリースとなるミニ・アルバムが到着。本作には、イントロからエッジの効いたギターのモンスター・リフで畳み掛ける「審美眼」をはじめ、疾走感のあるアンサンブルで駆け抜ける「STARLET」、ソリッドな質感のサウンドが癖になる「エトランゼ」など、"夜ダン流"ダンス・ロックを惜しげもなく詰め込んだ全6曲が収録されており、ミニ・アルバムと言えど聴き応えは抜群だ。昨年2021年1月にリリースされたミニ・アルバム『PHYSICAL』は初めてホーン・セクションを導入するなど自由度の高い作品となったが、本作では打ち込みが随所に散りばめられており、前作に引き続き自由度の高いモードでありながら、より深化を遂げた夜ダンのクリエイティヴに驚愕することだろう。
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夜の本気ダンス
TAKE MY HAND
前作で初のアニメ・タイアップを獲得した夜の本気ダンスが、今回はドラマ主題歌に初抜擢! TVドラマ"セシルのもくろみ"のタイアップ曲/今作の表題曲であるTrack.1「TAKE MY HAND」は、エッジを効かせたダンサブルな曲でありつつ、中盤では米田貴紀(Vo/Gt)の色気たっぷりの歌声も聴かせていて、幅広い人の心を捉え得るキャッチーな仕上がりに。そして、6曲のライヴ音源のメドレーとなるTrack.3「HONKI DANCE TIME」では、臨場感のあるサウンドや掛け声で、彼らが今も変わらず"ライヴ・バンド"として愛されるわけを証明してみせた。憂鬱な気分すらも吹っ飛ばす強力なダンス・ビートを放つ"夜ダン"は、今後邦ロック・シーンに新たな爪痕を残すだろうと、今作を聴いて改めて確信。
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夜の本気ダンス
SHINY E.P.
Track.1「SHINY」はアニメ"境界のRINNE"第3シリーズのオープニング・テーマとして書き下ろされたもの。初のタイアップに影響されたのか、風を切るように爽やかな同曲は、ダンス・ロックというよりもスタンダードなロックンロールと呼んだ方が良い感じだ。しかしだからこそ、このバンドがずっと守り通してきた"踊れる"ビート&リフがニュートラルな温度感で活きている印象。4曲とも違うテイストだが、ここまで冒険できたのは、昨年末からの新体制に手応えや自信を感じているからだろう。聴き進めるたびにいろいろな発見があるが、個人的にはTrack.3「Blush」の歌謡ロック的サウンドがツボ。実は色気抜群のこのバンド、こういうアプローチもアリなのでは。
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夜の本気ダンス
Without You / LIBERTY
本当にこのバンドのスタンスはブレない。本能を刺激するビートと執拗に繰り返すギターのフレーズ、そして米田貴紀(Vo/Gt)による独特のバネのあるメロディ。手練手管のテクニックで聴き手の心と身体を踊らせる夜ダンの本懐はここにきてますます洗練されてきた。今作はメンバー・チェンジを経た夜ダンが2016年最後にリリースする初のメジャー・シングル。バンドの大きな武器であるサビの爆発力に一層スケール感が増した「Without You」も、ポップなエッセンスが新境地となる「LIBERTY」も、いまの夜ダンだからこそ鳴らせるネクスト・ステージだ。どちらも多分に解釈の余地を残した歌詞だが、"聴く人の存在があってこそポップ・ミュージックである"という信念を表と裏から描き出したようなところも米田らしい。
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夜の本気ダンス
DANCEABLE
遂に本作を以ってメジャー・デビューを果たす夜の本気ダンス。とはいえ、やはりこのバンドのことだ、本人たちに浮き足立っている様子はない。たしかな実力を持つライヴ・バンドとして全国各地のイベントからオファーがある現状でも、クールに自らの現状を把握し、自分たちがやりたいことをしっかりと見据えているのだということが伝わってきた。1stアルバムに引き続きバンド名にもある"ダンス"をアルバム・タイトルに据えた本作では、ミドル・テンポの楽曲をわずかに留めながらも、ひと際シャープになったそのサウンドと多彩なアプローチで魅せてくれる。全10曲を聴き終えた感想は"相変わらず頑固だなあ"といったところだろうか。でも、この感じがやっぱり信用できたりする。
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夜の本気ダンス
By My Side
ライヴ・バンドとしてフェスやイべントで百戦錬磨の存在感を発揮している今の夜の本気ダンスの無敵感が、見事に結晶化したシングルである。Track.1「By My Side」、これはキャッチーなリフと絶妙なファンクネスを孕んだ四つ打ちビートが絡み合う、彼らが得意とするダンス・チューンだが、今まで以上に曲そのものの"重み"が増した。各楽器の織りなすアンサンブルが、まるで重戦車の如き迫力で耳に迫ってくる1曲。とにかくヘヴィ、且つグルーヴィ。そしてTrack.2「Show down」、これも性急なダンス・チューンだが、その上に彼らの本来的に持つメロディアスな側面が強く出ている。米田の歌声も強く深くなった。もはや"勢いのある新人"のカテゴリーからは大きくはみ出すスケールの大きさを感じさせる1枚だ。
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夜の本気ダンス
DANCE TIME
Track.1のタイトルが「WHERE?」。素晴らしい。君は何処にいる? 僕は何処にいる? 答えは何処にある?――京都の4人組、夜の本気ダンスは、記念すべき1stアルバムの初っ端から道に迷っている。そして、"迷うこと"を大いに楽しんでいる。ダンサブルなガレージ・ロックだけでなく、メロディアスなギター・ポップや爽やかな歌モノも消化する音楽的振り幅。それは彼らが、踊ることとは身体だけでなく心も揺らすことであると本能的に理解している証だろう。そして歌詞の随所に見られる"若さ"への言及は、彼らが成熟よりも未熟を、安定よりもロマンを求めていることの証明。完成なんて求めるな。動き続けろ、変わり続けろ。この"生"というフロアで、本気でダンスし続けろ―― このアルバム、僕はそんなメッセージとして受け取った。
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夜の本気ダンス
DANCE STEP
京都出身の4人組による、2月にリリースされたTOWER RECORDS限定シングル『B!tch』に続くデビュー・ミニ・アルバム。音楽的にはFRANZ FERDINANDや初期ARCTIC MONKEYSといった00年代に登場したUKインディー・ロック勢からの影響を強く感じさせる、ハイテンションでグルーヴィなダンス・ロックを基調としており、まだ荒削りな部分はあるものの、1度聴いたら耳に残るキャッチーなフック満載のメロディや、収録された6曲すべてに違った方向性やアイデアを取り入れようとする音楽的野心からは、バンドの器量の大きさと、この先の飛躍を感じさせるに充分な魅力を感じ取ることができる。すべてのものには終わりがある――そんな刹那性を極めてドライに歌う、6曲中最もヘヴィでサイケデリックなラスト・トラック「愛は終わり」が特にいい。
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夜の本気ダンス
B!tch
大阪の名物サーキット・イベント"MINAMI WHEEL"で200人キャパのライヴハウスにプラス150人が押し寄せたという、関西の雄がいよいよ1stシングルをドロップ。思えば今ほど高速BPMと4つ打ち全盛以前にはUKインディーとシンクロしたバンド、例えばSISTER JET やVeni Vidi Viciousが気を吐いてたなぁなんて思い出す(もちろん、今も健闘してるのだが)。彼ら、夜の本気ダンスもクロいフィーリングを感じさせる、4つ打ちというより16ビートを感じさせるビート、GSやサイコビリー、ひいてはUKインディーとのシンクロする洒落っ気も満載。ヴォーカルも粗野さの中に艶があるタイプで、久々に色気のあるロックンロール・バンドに出会えた印象。もっと曲も聴きたいし、何よりライヴが観たい!
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詩羽
うたうように、ほがらかに
水曜日のカンパネラの2代目主演/歌唱担当 詩羽がソロ名義で初のアルバムをリリース。水カンとは一味違う、詩羽の感情がギュッと濃縮された本作は、毒々しさとキュートさが混同する色とりどりなポップネスが全8曲それぞれで発揮される。自身が手掛けたという歌詞では、皮肉めいた独特なフレーズをちりばめたり、画一的な解釈を避けるように表現の幅を利かせたりと、アップテンポで明るいサウンドとは対象的に、白黒付けたがる世の中への疑問が潜む。ソロ・プロジェクト始動の意思と呼応する力強さや、丸みを帯びた優しさが聴こえる自己紹介的アルバムでありながら、要所に仕込まれたポップ且つロックな淡い毒にハッとさせられる1枚。
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水曜日のカンパネラ
ガラパゴス
2017年デジタル・リリースされた「メロス」、「ピカソ」の2曲に加え、コムアイも出演している映画"猫は抱くもの"の劇中歌「キイロのうた」を含む新曲6曲の計8曲を収録したニューEP。ケンモチヒデフミが作り上げるエキゾチックでトリッキーなトラックと、変幻自在でエキセントリックなコムアイの歌声が織り成す唯一無二の水カンの音楽は、ますます表現の幅を広げ、聴けば聴くほどにその音世界に呑み込まれていくような感覚に陥る。ミックス・エンジニアのzAkによる、タイト且つ奥行きのあるミックスも見事だ。「マトリョーシカ」ではフランスのポップ・バンド、MOODOÏDとコラボ。輪廻転生の思想をいくつもの層になっているマトリョーシカで表現し、さらに般若心経を歌詞に取り入れてしまうという発想に驚かされる。
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水曜日のカンパネラ
UMA
これまでもコムアイという演者が立つ舞台の"脚本"としてのエレクトロ・ハウスをケンモチヒデフミがクリエイトしてきた"水カン"だが、メジャー・デビュー作がこんなにドープで大丈夫なのか?と一瞬たじろぐ。踊れるのは「チュパカブラ」ぐらいなのでは、と。"未確認動物"を意味するアルバム・タイトルどおり、収録曲は「ユニコ」、「バク」、「フェニックス」だったりするのだが、ケンモチお得意のオリエンタリズムとも仏教調とも言える世界観が、これまで以上に物語や心情から凄まじい飛距離のリリックで綴られ、こんな"書き割り"に立てるのはやはりコムアイしかいないのだ。作曲にドイツのテクノ・ユニット BRANDT BRAUER FRICKやFLYING LOTUS主宰レーベル"Brainfeeder"所属のMATTHEWDAVIDを迎え、制作。視野はもはや世界!
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水曜日のカンパネラ
トライアスロン
彼女の名前を聞いたことある人は多いのではないだろうか。きゃりーぱみゅぱみゅがTwitterで呟いたことによってその範囲はますます拡大したはず。しかしその興味は名前だけで止まっていないだろうか? バンド? ソロ・プロジェクト? なんかゆるい女の子が歌ってるんだよね?......と言った具合だろうか。テクノ、ハウス、ヒップホップをひと口で飲み込んだヴォーカル、コムアイのゆるふわヴォイスが耳から離れなくなるこの音楽ユニット。今作では、以前から親交があったというオオルタイチとOBKR(from N.O.R.K.)を迎えてこれまで以上にハウス・ミュージック色が強くなっているが、1度聴いたら頭の中でエンドレス・リピートされてしまうようなポップな一面も健在。この不思議な魅力がクセになる。
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神聖かまってちゃん
夕方のピアノ
この曲はただの排泄行為だ。または、感情の嘔吐といったところか。の子(Vo)の声とは判別できない、ヴォイス チェンジャーのような気味の悪い声でひたすらに"死ね"と叫んでいる、曲の半分以上がそれだけ。だが、このおぞましい行為こそが、このバンドの持つ"全てを生身のままドキュメントしていく" という側面を象徴しているともいえる。彼らは、頻繁にニコニコ動画内で生放送を行う。そこでは視聴者からリアルタイムで何百という言葉が寄せられ、その大半がキモイだのキレてるだのといったもので、ある種2ちゃんねるのような無法地帯と化している。彼らはそうやって、状況を意味のあるなしに関わらず、全てありのままたれ流しにしていく。だからこの曲も、音楽作品である前に、の子のドキュメンタリーのようなものなのかもしれない。
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神聖かまってちゃん
友だちを殺してまで。
現段階で1曲目の「ロックンロールは鳴り止まないっ」はYouTubeの再生回数が154000回を突破している。彼らが放った"ロックンロールと出会った瞬間の衝動"は何万人もの人に求められ、共有されたわけだが、本作はこの事実を裏切らない作品であると同時に、その事実以上の作品である。同曲だけでは分からなかった神聖かまってちゃんの真髄が詰まっているのだ。彼らはいわゆる"青春のあの頃" を歌うような生易しいバンドではない。公の場で自傷行為するように、もっと痛々しく、危うく不安定なのだ。大袈裟にエフェクトがかかったへろへろの声と、どこかセンチメンタルにさせるキーボードの音色が響く白昼夢の中で、悲しいくらいに絶望的であったり、時に狂気をはらんだ世界を歌う。こんなにも"刹那(せつな)い" パンク・ロックに久しぶりに出会った。
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2021.05.22 @USEN STUDIO COAST
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2013.09.07 @川崎市東扇島東公園
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2012.09.08 @川崎市東扇島東公園
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2011.09.10 @川崎市東扇島東公園
ドレスコーズ
2023.10.31 @Zepp DiverCity(TOKYO)
ドレスコーズ
2022.11.30 @川崎CLUB CITTA'
ドレスコーズ
2021.06.29 @川崎CLUB CITTA'
ドレスコーズ
2020.12.20 @恵比寿ザ・ガーデンホール
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