Japanese
BLUE ENCOUNT × RockCorps
2018年08月号掲載
Member:田邊 駿一(Vo/Gt) 江口 雄也(Gt) 辻村 勇太(Ba) 高村 佳秀(Dr)
Interviewer:吉羽 さおり Photo by 大木 優美
-故郷の熊本で、継続してやっていこうというものは何か考えているんですか。
田邊:それこそ、今回の"RockCorps"の出演のお話をいただいた前くらいから、今年から熊本に向けていっそう"何かやっていこうぜ"と言っていた矢先だったんです。ちょうどその時期にお話をいただいたので、運命だなという気持ちで。まさに今言っていたようにいろいろと勉強させていただいているというか。"続けていく"ことを始めるっていうのは、そこからが大変だから。どうやったら自分たちらしく続けていけるかとか、無理をして始めるよりも、ちゃんと続けられるタイミングになったときに始めた方が絶対にいいということで、今そこらへんをチーム含めて話をしているんです。今月7月には、熊本で2年ぶりのワンマン(7月27日に熊本B.9 v1で開催した"BLUE ENCOUNT TOUR 2018 Choice Your 「→」 ~グランドファイナル~"/※取材日は7月中旬)をするんですけど。
-2年ぶりになるんですね。
田邊:そうなんです。それこそ、2年前の震災後の7月にライヴをやって。その次の日に、市長さんに募金を届けに行ったんですよね。ここからさらに、熊本との距離をぐっと近づけて、熊本の復興をしっかり見据えていくことが、僕らが行動を起こすところなのかなと思うんです。そこらへんは、最近熊本出身のアーティストで言うと、EXILEのNESMITHさんも仲良くしていただいているんですけど。NESMITHさんも、"熊本のために何かしたいから一緒に頑張ろう"って話をしてくれているんです。熊本のアーティストさんをどんどん集めて、みんなで何かやろうとも考えていらっしゃっていて。そういう、みんなでやれることもやりつつ、僕らでしかできないこともやりつつという、ひとつひとつ考えていかなきゃなと思ってます。今回このイベントに出させていただくのは、そういう意味でも運命の歯車のひとつになったんだなと思ってますね。
-すごくいいタイミングだったんですね。
田邊:自治体の方の生の声が聞けたのが一番大きかったかな。耳を塞ぎたくなるような事実もたくさん聞いたので。本当に複雑な思いになるようなこととか、さっきの桜の苗木の話も、どういう想いでそこに至ったのかとかを聞いたときに、きっとまだまだひとりひとり言えなかったこともあるし、言いたくないこともあるとも感じたんですけど、まずは、ひとつのイベントとかひとつの行動で、ただそこにいればみんなが復興に向かって歩けるという場所を作ることがいいのかなとか。無理につらい思いを話すよりは、前に進むきっかけとなることを、僕らがアーティストとして今後熊本でもやれたらいいなと思いますし。いろんな方の力添えをいただいたり、ご教示いただいたりして、活動にしていければいいなと思うので。"RockCorps"のセレブレーションは楽しませてもらいますけど、僕らとしても勉強の1日だなという思いがありますね。と言っても、そこまで重い日にする必要はないですし、ボランティア活動をしたみんなでの壮大な打ち上げっていうのもありますしね。ブルエン(BLUE ENCOUNT)流の楽しませ方で、思い切り騒いだ先に、みんなで復興っていう第一歩が踏み出せるんじゃないかなと思うので。幕張メッセですけど、自分たちらしく、ライヴハウスでやる勢いでいきたいですね。
高村:僕は、日頃のことを忘れて爆発させるのがライヴだと思っているので。こうやっていいきっかけを与えてもらって、ボランティアを通じていろんなことを経験した人が集う幕張(メッセ)って、またいつもとは違ってくると思うんですよね。楽しみ方も変わってくるだろうし、その日1日が忘れられない日になるんじゃないかなと。それを僕らが、ライヴでさらによりいいものにしていけたらなという思いではありますね。僕らはライヴとなったら、目の前にいる人を爆発させることが一番なので。僕らがやるべきなのは、来た人全員が"今日最高だった"って思えるライヴ──このボランティアを通じて、ライヴを楽しんで、ライヴが終わって、"本当にこのイベント最高だったな"って思わせるだけだと思うので。それに全力を注ぎたいですね。
辻村:今高村も言ったんですけど、ボランティアをやってライヴに来ているという、みんなが共有していることがあるので。それを僕らも共有しているのは、いつもとちょっと意味合いが違うライヴになるのかなというのもありますし。あとは単純に、またボランティアに参加したいなっていうきっかけのひとつになればいいかなというのも思ってますね。僕が今回参加して思ったのは、もっと周りの人に伝えてもらいたいなということでした。ボランティアをやってライヴを観て、楽しかったっていうことを周りに伝えたら、"私もやってみよう"とか、そういう感じでボランティアの数が増えたら、いい方向に進むと思いますしね。そういうことのためのひとつのきっかけになったらいいなと思います。
江口:僕が好きな言葉がひとつあって、"やらぬ善よりやる偽善"というものなんです。ライヴが観れるから、ボランティアをするっていう人もたぶんいると思うんですよね。僕的には、それは全然いいと思っているんです。実際にちょっとよこしまな気持ちがあったとしても、やったことには変わりないので。実際に現地でボランティアをやってみたら、ライヴが観たいからボランティアをしたという人も、気持ちは変わってくると思うんですよね。今後のボランティアに対する気持ちとかが。なので、こういうイベントにはいろんな考え方があると思うんですけど、そういうのを気にせずにやってほしいし、このイベントを運営する人たちも、そういう声を気にせずに続けていってほしいなと思っています。
"RockCorps supported by JT 2018"
■ボランティアプログラム 実施概要
募集/実施期間:~8月31日(金)
参加資格:満16歳以上の方 ※ボランティアイベント参加時点
実施地域:東京都、神奈川県、千葉県、福島県
■セレブレーション開催概要
開催日程:9月1日(土)
会場:幕張メッセ
参加資格:"RockCorps supported by JT"が実施するボランティア・イベントに参加した方
参加アーティスト:Ellie Goulding / BLUE ENCOUNT / KEYTALK / 加藤ミリヤ / でんぱ組.inc
詳しくは https://rockcorps.yahoo.co.jp/2018/
LIVE INFO
- 2024.11.27
- 2024.11.28
- 2024.11.29
- 2024.11.30
- 2024.12.01
- 2024.12.02
- 2024.12.03
- 2024.12.04
- 2024.12.05
RELEASE INFO
- 2024.11.27
- 2024.12.04
- 2024.12.25
- 2025.01.08
- 2025.01.22
- 2025.03.28
FREE MAGAZINE
-
Cover Artists
ASP
Skream! 2024年09月号