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INTERVIEW

Japanese

そこに鳴る

2018年05月号掲載

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Member:鈴木 重厚(Gt/Vo) 藤原 美咲(Ba/Vo)

Interviewer:山口 智男

-でも、今までの曲も難しかったと思うんですけど。

藤原:今回は難しさレベルが爆上がりしてて。昨日、スタジオで4曲目の「self connection」をやってみたんですけど、BPMが260で、3分間ずっとキメみたいな感じで、"もう、できるかぁー!"って感じになりました(笑)。

鈴木:上限を設けるのがイヤなんですよ。ムズいからやめておこうっていうのは絶対イヤだから。それは作曲に対する妥協でしかないじゃないですか。

藤原:できるようになればいいんですよね。これは無理やろ、みたいなものを毎回持ってきて、毎回できるようになっているから、今回もできるようになるとは思っていますけど。

鈴木:作品を出すたび、その上限が上がっているんです(笑)。

-ところで歌詞に関しては、曲作りと同じテーマがあったんですか?

鈴木:ありました。作為はないというか、脚色していないとか、フィルターを通さないとか、自分の思想や考え方を掘っていく感じで書きました。「掌で踊る」と「表裏一体」の2曲は、何千年経っても同じことを繰り返しているだけで、何も解決できない人間のちっぽけさ、みじめさを大きな視点から書いているんですけど、「self connection」と「indelible time」の2曲は、もっとパーソナルですね。でも、説明できないです。「掌で踊る」は、そういうテーマがあるから説明できるけど、その2曲は、歌詞がその説明になっているからそれ以上は説明できない。


もともと持っていたセンスに間違いはなかった。4枚目ですけど、これが基準になるのかな


-新作を完成させた現在、どんな手応えを感じていますか?

鈴木:「掌で踊る」のMVを発表したら、YouTubeの再生数が、そこに鳴る史上最速で20万回を超えたんですよ。つまり、そこに鳴るを聴く人が求めているものは、3枚出してきたけど、結局1枚目ってなるんやったら、それだけ支持されている1枚目にあるものをちゃんと拾って、研いで、出したらいいし、そうやって出した「掌で踊る」がそれだけ反応があるってことは、もともと持っていたセンスに間違いはなかったってことじゃないですか。しかも、それにもとづいて今回は作っているんだから、ええ感じしかしないですよ。

藤原:自分たちが進んでいく道が、ばしっと見えた感じはあります。

鈴木:4枚目ですけど、これが基準になるのかな。そんなようなことを毎回言ってますけど(笑)。

藤原:でも、毎回ほんまにそう思っているから。

-同期を入れた曲作りは、これからも追求していくんですか?

鈴木:追求していったとしても、メインにするつもりはないです。しかも、ハードディスクの中のデータがとんじゃったんですよ(笑)。それで萎えちゃって。ハードディスクを買い直さないといけないんだったら、もうやらないと思います。復元できたらまたやると思いますけど、そこは神のみぞ、いや、神とハードディスクを復元する会社だけが知っているのかな(笑)。