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INTERVIEW

Japanese

The Tallyhoes

2016年10月号掲載

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Member:カモン!コウスケ(Ba/Vo) タリホーハルキ(Gt/Vo) 市川 蟹蔵(Gt/Cho)

Interviewer:山口 智男

都内のライヴハウスを中心に活動してきたThe Tallyhoesが結成から3年半、初の全国流通盤となる『Wake me up!』をリリース。ロックンロール・リヴァイヴァルに影響を受けながらも"ポップとロックンロール"を自らの宿命と掲げるだけあってロックンロールだけにこだわっているわけではない。事実、『Wake me up!』に収録された多彩な6曲が印象づけるのは、唯一無二のポップ・センス。THE BAWDIESやgo!go!vanillas同様、ロックンロールがそもそもポップな音楽だったことを今一度教えてくれる期待のバンドだ。

-初の全国流通盤をリリースする現在の心境を、まず教えていただけますか?

コウスケ:3年半ぐらい活動してきたんですけど、やっと外に出しても恥ずかしくない音源ができたという感覚はあります。自分たちが自信を持って、"えい!"って投げるものがちゃんと世間に受け入れられるかなという不安はちょっとありますけど、どんなことになるのか楽しみですね。

-いや、受け入れられると思いますよ。

コウスケ:ホントですか? ありがとうございます。

ハルキ:嬉しいね。

蟹蔵:照れちゃう(笑)。

-自信作ができるまで音源は発表しないと考えていたんですか?

コウスケ:いや、そういうわけではなかったんですけど、曲を作るたび、新しい曲の方が出来がいいからなかなかちゃんとした作品を作るタイミングがなかったんですよ。曲を作って、2週間後ぐらいに聴き返すと、これまでは"うーん"となってたんですけど、今回はそれがなかったんです。

-ところで、The Tallyhoesはどんなふうに始まったんですか?

コウスケ:前身バンドをこの3人で始めて、ドラムがいないから"ドラム叩け"ってドラム経験ゼロのハルキに練習させたんですけど、3、4ヶ月したら、"ドラムなんてやってられるか"って怒っちゃって(笑)。それでサポート・ドラマーを入れてやってたんですけど、正式なドラマーが加わるタイミングで、心機一転、バンド名を変えようってことで"The Tallyhoes"になりました。

-もともとこの3人がバンドを始めたきっかけは?

コウスケ:ハルキと僕は兄弟で、ハルキと蟹蔵は中学校の同級生なんです。ふたりは中学の文化祭でライヴをやったときに"将来、バンドをやろうぜ"って決めたんでしょ?

ハルキ:まぁ、そうしておこうか。

蟹蔵:その方がステキな感じだしね(笑)。

コウスケ:僕ら広島県出身で、年上の僕は先に東京に出てきてたんですけど、そのうちふたりも東京に来るんだろうなって思ってたらハルキは浪人しちゃって、蟹蔵だけ東京に出てきたんです。僕はそのときバンドがやりたかったんで、"お前やれよ"って蟹蔵と一緒にバンドを始めて、ハルキが来るのを待つことにしたんです。

ハルキ:待ってなかったし。もう始めてたし。

コウスケ:いや、そこに入れればいいかなみたいな感じで始めたんですよ。

-3人は音楽の趣味というか、聴いてきた音楽は似ているんですか?

コウスケ:似ていると思いますよ。細かいところを言ったら違うと思いますけど。例えば、THE BEATLESで言ったら――

ハルキ:Paul(McCartney)が好き。

コウスケ:でも僕はJohn(Lennon)が好きっていうくらいの差はありますけど、基本的には一緒だよね。

蟹蔵:だいたい一緒。

-じゃあバンドを始めたときは、THE BEATLESがまずあってという感じだったんですか? そもそもどんなバンドをやろうと。

ハルキ:そういう考えはあまりなかったです。

コウスケ:自分たちが作った曲をただやってるだけだったんですけど、当時ライヴをやっていた東高円寺にあるU.F.O.CLUBの色にだんだん染まっていって。もともとTHE BEATLESは好きだったんですけど、もっとロックンロールになっていったって感じですね。

-THE BEATLES以外では、どんなバンドが好きなんですか?

コウスケ:THE STROKESを始め、"ガレージ・リヴァイヴァル"と言われるバンドが好きですね。今回のジャケットも元ネタはTHE VACCINESの1枚目(2011年リリースの『What Did You Expect From The Vaccines?』)なんです。日本のバンドだったら、僕はサザンオールスターズ(以下:サザン)とかJUDY AND MARYとか、マニアックなところだとWATER CLOSETが好きなんですよ。今ベース・ヴォーカルをやってるのも、WATER CLOSETの影響がある。

ハルキ:僕もTHE BEATLESとTHE STROKESは好きです。日本のバンドだったらドレスコーズ。志磨(遼平/Vo)さんが好きなんです。

蟹蔵:僕はOASISとSam Cookeです。