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INTERVIEW

Japanese

The Tallyhoes

2016年10月号掲載

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Member:カモン!コウスケ(Ba/Vo) タリホーハルキ(Gt/Vo) 市川 蟹蔵(Gt/Cho)

Interviewer:山口 智男

-お話を聞いていると、ひとつのスタイルに固執しているわけではなく、いろいろな要素を自分たちのサウンドに取り入れることに対しても抵抗はないようですね?

ハルキ:俺はそのつもりですけど。

コウスケ:ひとつのことばかりやってたら飽きちゃいますからね。例えば8ビートのロックンロールが10曲並んでるみたいなアルバムはあまり好きじゃないし、ライヴでも30分ずっとロックンロールばかりになっちゃうと、うーんとなっちゃうし。The Tallyhoesってフォーマットの中で、ブレないようにいろいろなことをやりたいんですよ。

-『Wake me up!』はまさにそんな作品になったんじゃないですか?

ハルキ:違和感なかったですか?

-なかったですよ。

ハルキ:よかったよかった。とっ散らかってたらどうしようって。

コウスケ:そればかり言ってたんですよ。"芯のないアルバムになってるんじゃないか"って。僕はそれを感じなかったんですけどね。

蟹蔵:ちゃんとドラマがあるように聞こえますよね?

コウスケ:でも、気づいたらラヴ・ソングばっかだった(笑)。僕ら女々しいんでしょうね。愛だの恋だのしか歌いたくないんだろうなって改めて思いました。「愛こそはすべて(原題:All You Need Is Love)」(THE BEATLES が1969年にリリースした11thアルバム『Yellow Submarine』収録曲)じゃないですけど、今はそういう感じなのかな。

-歌詞と言えば、「I'm OK!」は英語っぽく聞こえるけど、日本語なんですね。

ハルキ:仮歌が英語っぽかったんで、使う言葉をその語感に寄せたらそうなりました。だから、使ったこともない言葉もあるし、辞書にない言葉もある。

コウスケ:うちは言葉の意味よりも響きを重視することが多いですね。日本語をきれいに乗せたいんです。「秘密のファンタジー」も結構直したよね。だからメロディに対してきれいに言葉を乗せることを、一番重視しているかもしれないです。

-レコーディングはスムーズに?

コウスケ:コーラスを録るのは時間がかかりました。というか、時間をかけました。細かいコーラスがいっぱい入ってるんで、耳を澄まして聴いてほしいです。

-さて、リリース後の活動は?

コウスケ:9月18日に東京OGIKUBO club Doctorでレコ発ライヴがあるので、とりあえずはそこですね。

ハルキ:対バンに負けないように頑張らなきゃ。

コウスケ:10月7日にはTOWER RECORDS渋谷店でインストア・ライヴもあるので、それも頑張らなきゃ。来年また作品を出したいですね。次はフル・アルバムにしたい。そのつもりで最近、毎日曲を作っていて。

ハルキ:俺も毎日作ってます。

コウスケ:新曲を作ってないとバンドやってる気がしないんですよ。だからライヴハウスに出ている他のバンドよりは曲の入れ替わりが激しくて、一番古くても2年前。でも、当面は今回のアルバムの曲を中心にやっていくつもりです。

-今後作る曲はどんなふうになっていきそうですか?

コウスケ:まだわからないな。

ハルキ:俺はもう決めてるよ。今回、「I'm OK!」がうまく行ったから、その路線を突き詰めたいですね。

コウスケ:僕は、このふたりが納得するいいメロディを作るだけです。蟹蔵にも作れって言ってるんですけどね。

蟹蔵:iPhoneに録音しては、"ダセエ、ダセエ"って消しちゃうんですけど、次にフル・アルバムを作るときは捻じ込みますよ。

ハルキ:ホントかよ?

蟹蔵:そして、自分が作った曲はルールどおり自分で歌います。

ハルキ:歌わせないよ(笑)。

蟹蔵:なんだよ、3人で頑張っていこうよ。The Tallyhoes(笑)!