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INTERVIEW

Japanese

PIGGY BANKS

2016年04月号掲載

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Member:yoko(Vo) keme(Gt) akko(Ba)

Interviewer:岡本 貴之

2015年から本格的にライヴ活動を開始、ライヴハウスのみならず"FUJI ROCK FESTIVAL '15"をはじめとする大型フェスにも出演するなど、各地で話題を呼んできたガールズ・バンド"PIGGY BANKS"がついに待望の初作品となる1stアルバム『タイムスリラー』をリリース。その内容は疾走感に溢れるソリッドなロックを中心としながらもキュートでユーモアたっぷりな楽曲が並んでおり、yoko、keme、akkoそれぞれがこれまで行ってきた音楽活動の個性を明確に出しつつ融合したものとなっている。今後の快進撃を予感させるアルバムの内容、バンドのこれからについてメンバー全員に話を訊いた。

-2014年4月に渋谷CLUB QUATTROで開催された"ROXYPARTY vol.2"で初ライヴを行ったのが活動の始まりとのことですが、そもそもこのバンドはイベントのために結成されたのでしょうか?

yoko:もともと私個人が2人と別の場所で知り合っていて、久しぶりにakkoちゃんに再会したときにちょうどイベントの出演が決まっていたんです。だったら女性だけのパーティー・バンドをやるのも面白いかなと。最初はその日限りのバンドという感じで声をかけてみたんですけど、実際にライヴをやってみたら思った以上にすごく楽しかったので、じゃあそれ以降も機会があったらやろう、というのが最初のきっかけですね。

-yokoさんが女性だけのバンドを組みたくて声をかけたということではないんですね。

yoko:違いますね。"PIGGY BANKS"という名前もあとからつけたので。

-"PIGGY BANKS"と名づけたのは、yokoさんだったんですか?

yoko:そうです。もともとブタの貯金箱が好きで、結構コレクションしていたんですよ。名前を考えようというときに、"ブタの貯金箱って英語でなんだっけ?"ということで"PIGGY BANKS"になったんです。覚えやすいんじゃないかなって。

keme:それ、私が言ったんじゃなかった?

yoko:まあ、そうですね(笑)。

-バンド名を決めるときってお酒の席で呑みながら話したんですか?

keme:まさにそうです(笑)。

yoko:完全にそうですね。

akko:ははははは。

-じゃあ、呑みながらいろんな案が飛び交って?

yoko:はい、全然関係ない名前が。

keme:"俺とお前と大五郎"とか。

一同:ははははは!

keme:ちょっとそれはないだろうって。

yoko:そういうガールズ・バンドらしからぬ名前も出たんですけど(笑)、"PIGGY BANKS"だったらポップさもキュートさもあるかなって。

-現在ドラマーは、高橋浩司さん(HARISSほか/ex-PEALOUT)がサポートで入っていますけど、女性のドラマーを探しつつ現在の編成に落ち着いているということでしょうか。

keme:そうです。女性ドラマーはすごく探していましたね。

yoko:結構いろんな方に、"スタジオだけでも"みたいな感じで来ていただいて合わせたりしていたんですけど、いろんな事情でなかなかピッタリな方が見つからなくて。それで、決まったライヴがあって時間がないというときに、もともと親しかった高橋さんにkemeちゃんが連絡を取ってOKしてもらいました。それでもやっぱり女性ドラマーへの憧れはあったんですけど、最近"そういえば高橋さんってどのくらいやってもらってましたっけ?"っていう話になったときに、もう1年くらいPIGGY BANKSでやってもらっていたということに気づいて。もちろんレコーディングにも参加してもらっているので、一緒にやっていてすごくいい感じです。

akko:4人のグルーヴができ上がってくるんですよね。そうなってくると、新しく探す労力を割くよりもこの4人で作る方が絶対いいので、今は落ち着いていますね。

-高橋さんはゾンビ・マニアとしても知られていますけど、やはりTrack.6「ゾンビーボーイ」という曲はその影響で収録されているんでしょうか。

keme:ああ、まさに。

akko:監修してもらってるんだよね(笑)。

yoko:でも、最初はそういうわけじゃなくて、高橋さんがゾンビ・マニアだということを存じ上げてなくて。ちょっと面白い歌詞を書きたいなと思ったときに、テーマをゾンビにしちゃえと。そうしたら高橋さんはゾンビ・マニアだということを聞いたので、細かい歌詞の部分を、"高橋さん、これゾンビの中ではアリですか?"って(笑)。最初、"緑の血"みたいな歌詞を私が入れてたんですけど、そうしたら高橋さんが"いや、ゾンビの血は赤なんだよね!"って。

一同:あはははは!

yoko:そういうダメ出しもありつつ完成した曲です(笑)。

-最初に3人で活動を本格的に始めたときは、どんな曲やサウンドにしようと話したんですか?

yoko:まったくの手探りでした。3人とも初めての音楽活動というわけではないので、それぞれやってきた自分たちの畑みたいなものがあるじゃないですか? その3人が集まっているので、得意/不得意なところや未知の領域を探って。たぶん今後も、"どういう音が1番PIGGY BANKSっぽいんだろう?"というのはずっと模索すると思うんですけど、そういう意味では最初が1番大変だったと思います。

akko:でも共通するところで、ロックンロールが好きというのはベースにありますからね。それに、この3人にしかできない音とは?というところはこのアルバムを作ってやっと見えてきたと思います。