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Japanese
yoko(Vo)、akko(Ba)、keme(Gt)の3人によるガールズ・ロック・バンドの約1年2ヶ月ぶり2作目となるアルバムは、「アナボリック リアクション!?」、「PVPHS」など、前作のゴリゴリしたパワフルなロック・サウンドとはかなり印象の違う、ブラック・ミュージックからの影響を窺わせる跳ねたリズムが際立った作品となった。yokoが表現力豊かな歌声を発揮しているノスタルジックなバラード「Sweet Dreams」にも顕著な、音を詰め込むことなく鍵盤を効果的に使い空間を生かしたアレンジも特徴的だ。akkoの産休中に完成した作品ということもあり今回は不参加だが、そうした時期だからこその様々な音作りをスタジオで試みているところが面白い。「シュビドゥバイン」に出てくる歌詞"パパのタオル投げて"は、yokoの遊び心とサービス精神かも?
2015年から本格始動したPIGGY BANKSの1stアルバム。yoko、keme、akkoがこれまでの音楽活動で培ったスキルが融合したバンドになりつつも、それぞれの個性も明確になっているところが面白い。Track.3「タイムスリラー」のユーモラスな歌詞やミディアム・テンポの絶妙にルーズなサウンド、Track.6「ゾンビーボーイ」のファンキー且つパンキッシュなビートなど、今の音楽シーンでこういう音を聴かせるガールズ・バンドはいないのではないだろうか。大御所エンジニア 山口州治による録音も聴き応えがあり、叙情的なTrack.5「らんらんらん」やバラードのTrack.10「Oct.」も耳に残る。そして、ミッキー・カーチスの参加や曲名も気になるTrack.7「Funky Monkey Ladies」も日本のロックを語るうえで重要なトピックだ。
"ピギバンはこれだから!"っていうものに今の時点ではそこまでとらわれなくてもいいんじゃないかなって
どんなにアウェイな場所だったとしても"いつ観てもピギバンはピギバンだよね、かっこいいよね"と言われるようになりたいですね
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