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INTERVIEW

Japanese

festival M.O.N -美学の勝利-

2015年08月号掲載

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Member:門田匡陽

Interviewer:石角 友香

-Good Dog Happy Menはこのイベント限りの限定復活、そしてBURGER NUDSは完全に復活しましたけど、ひとつひとつ終わらせていったものをもう1回同じ時系列でイベントができる人って、まぁいないですよね。

全然そこに対するエゴイスティックな部分はないんですけどね。"俺だからやれるんだ"とかそういう感じはまったくないですね。

-リーダーとかメイン・ソングライターだからというより、この8人のハブなんでしょうね。

うんうん。まさにその通りで。タケル(内田武瑠/Dr)とニラ(韮沢雄希/Ba)のふたりはGood Dog Happy Menをやるまで、全然仲良くなくて、みんなと仲良かったのは俺だけでしたから。まさにみんなのハブですね、俺は。ま、あと、俺がいいヤツだっていうのも大きいと思うんだけど。

-(笑)

いや、ほんとに俺は自分で言うのもなんだけどすごくいいヤツですよ。そのへんね、少年ジャンプでできてんですよね(笑)。BURGER NUDSとGood Dog Happy Menの誰かが何か困ったら、俺、土地売るんじゃないかなと思いますよ。親のところの(笑)。でも夜中に俺が真顔で誰かに電話したとして、"ちょっと困ったことがあってさ"って言ったら、どこにいても助けてくれると思う。みんな何を投げ出しても。その感覚ってのはやっぱ大きいですね。

-それって人間性でもあるけど、やっぱセンスですよね。

うん。センスですね。あとは自分の価値観が世の中では絶対正義ではないってみんなわかってる。"なんでわかってくれないんだ? これが正しいだろ?"って温度じゃないんですよね。世の中の主流とか、世の中の"YES"もわかってるし認めてる。でもそうじゃない自分がいてもいいってことをみんなわかってるというか。だから一緒にいてラクなんでしょうね。

-さて、オフィシャル・サイトにはみなさんからのコメントはあるんで逆にみなさんへの寸評をいただければ。

じゃあBURGER NUDSからいきますか。武瑠は俺が人生で1番長く一緒にいるヤツで。まぁ双子の兄弟みたいな感じですよね。武瑠は23年前、初めて会った時からわけわかんないヤツだったし、ずーっとわけがわかんないですね。

-そこが似てるんですか?

似てると思うし、すごい頑固なんですよ。1番わがままだと思う。ほんとにやりたいことがあって。で、まぁそこの部分がすごく好きだしほっとするというか(笑)。武瑠みたいにセルフィッシュに生きてるヤツがいるんだから俺も全然まだまだだなってよく思うんです(笑)。で、まぁブレないですね、好きなものが。丸潤(丸山潤/Ba/Cho)は1番俺に音楽の傾向が近い。というのは他の人たちよりも圧倒的に雑食なんです。ひとつ共通してる点があって俺も丸潤も音楽的に帰る家がないんですよ。つまりルーツがないんです。そこにすごく親近感を感じます。俺も丸潤もずーっと音楽異邦人で、あ、こいつもどっかから来てどっかに行くんだろうなって。だからクラシックから今で言うスウェーデンのヴォーカル・グループ、そういうアイドル的なものまであいつは聴いてるんですよね。で、Good Dog Happy Menのニラは丸潤と似た親近感があって、下町生まれなのは俺とニラだけなんですよね。下町生まれ独特のブラック・ユーモアというか、キツい冗談を言うのが好きで。ニラとは定期的に飲みたくなるんですよね、そういう話をしたくなるから。ニラはロックが全然好きじゃないんで、ロック・ミュージシャン、特に邦楽のミュージシャンをバカにしているヤツなんですよ、一様に(笑)。

-それは飲みが楽しそうですね。

そう。だから定期的に浅草の花やしき通りで飲んだりするんです。ニラと居ると楽しいんです、頭が痛くなるまで笑える。

-ふたりともいいオヤジになりそうです(笑)。

で、俺がこの8人のハブだとしたら、(伊藤)大地(Good Dog Happy Men/Dr)は僕と世界のハブですね(笑)。もうアイツはそういう役割です、出会ったときから。あと、大地は遊びというか面白いことに貪欲なヤツで。一緒に遊んでてもタケルは結構すっと帰っちゃうんだけど。大地は次の日朝早くても、朝まで遊んでそのままリハに行ったりライヴに行ったりしてた。まぁよく身体がもつなっていっつも言ってましたね。大地は家も遠いし。とにかくこう、俺だったらできない無茶をずっとしてましたね。