Japanese
2017年06月号掲載
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2014年に10年ぶりのリユニオンを果たし、14年ぶりのニュー・アルバムをリリースする3人。一昨年開催された門田匡陽(Vo/Gt)による"festival M.O.N"でも最も緊張感に満ちた、抜き差しならないムードを相変わらず醸し出していたが、あのライヴで初披露した「絶滅危惧種のペンギンたちが可哀想」や、復活ライヴで披露された「Lesson」、「NERD」も収録。世の中のニーズ先行の作品と称した商品に対して冷徹且つユーモアを含んだ視点の揺るぎなさは、ライヴやフェスが活況を呈し(それ自体は悪いことじゃない)、SNSが生活のデフォルトになった今、なおのこと鮮明に感じられる。もちろんそれはシニシズムなんかではなく、同調圧力や承認欲求以前に"自分の本当の好みや宝物"を見つけ、持っていることの豊かさへの賛辞なのだ。(石角 友香)
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