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INTERVIEW

Japanese

SISTERJET

2014年06月号掲載

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Member:WATARU.S (Vo/Gt) KENSUKE.A (Dr) オオナリ ヤスシ (Ba)

Interviewer:天野 史彬

ウェルカムバック!! 去年12月に新ベーシスト、オオナリヤスシを迎え新体制としてリスタートを切ったSISTERJETが、2年ぶりのフル・アルバム『X X X 』を完成させた。これがもう、激甘メロディあり、飛んだり跳ねたりの多彩なグルーヴあり、泣き笑いの青春群像劇あり、時代を突き刺すソリッドな批評性ありのJET節が炸裂しまくった完全無欠のロックンロール・アルバムに仕上がっている。2012年のメンバー脱退以降、2人体制でのEPやコラボ作のリリースはあったが、やっぱ3ピースのJETSは最強だ!......というわけで、貫禄の中に初々しさも光る新生JETSの3人に話を訊いた。

-まず振り返ったところから伺いたいのですが、2012年にメンバー脱退があり、WATARUさんとKENSUKEさんの2人体制で再スタートを切ってから今までっていうのは、ご自分たちにとってどんな期間でしたか?

WATARU:振り返ってみて......なんだろう......2012年まで3人で駆け抜けてきた中で、どんどんとライヴのキャパも大きくなったり、3人だけでやってきたことが3人だけのものじゃない大きなものになっていった時に、それと同時に忘れていったこともあって。だから、もう1回本当に自分たちが表現したいことをやろうぜっていうのが、2012年に2人になった時から意識してることですね。

-前の3人で活動していく中で忘れていってしまったことって、具体的に言葉にできますか?

WATARU:やっぱり、曲作る時、曲を演奏する時にドキドキするか、ワクワクするかっていうこと。それかな。

-でも、前の体制でアルバム3枚を作ったわけですよね。そのキャリアの中で得たJETSの進化/深化って、決してネガティヴなものじゃなくて、凄く意味のあるポジティヴなものだったと思うんですよ。

WATARU:うん、それはもちろん。俺も自分の思うカッコいいポップ・ソングを作ろうって思ってやってきたし、それは今もそうだし。実際、凄く自信のあるアルバムを残してるしね。でもね......やっぱ単純に、最後のほうは3人でワクワクしながら作れなくなってた。バンドが凄く不安定な状態になってたから、それ以上あの状態で作っても、いいものはできなかったと思う。それが、ああいう結果(メンバーの脱退)を生んだんだと思うし。......俺はいつも、前のアルバムを超えようっていう意識があって。で、こうやって新しいバンドになって、アルバム作って、超えられたと思うし。今はバンドが健康的だから、いいなって思う。

-KENSUKEさんは、メンバー脱退から今までを振り返ってみて、どうですか?

KENSUKE:まぁでも、2人でEP出したり、カジ(ヒデキ)さんと堀江(博久)さんとコラボってアルバム出したりしたりしながらいろいろ考えましたが......結局、前と変わらず今回のアルバムに辿り着いたっていう感じなんですよね。そりゃイメージは色々あるけど、本当にできることっていうのは、そのバンドはそのバンドのことしかないっていうか。結局、SISTERJETっぽいことしか採用しないし、SISTERJETはSISTERJETにしかならないっていうことを思った。それがデカいかな。

WATARU:うん、そうだね。3ピースでね。

-自分たちにとって、3ピースであることの重要性を再確認した期間でもありましたか?

WATARU:うん、やっぱり好き放題ギター弾けるんで。2人だとギターもベースもやらないといけないから、大変だったね。

-では今振り返ってみて、2人体制期間に出した作品――『3-1=2 / No Limit e.p.』と、カジヒデキさんと堀江博久さんのユニット、DOTS + BORDERSとのコラボ作『「NEW QUAD」2×2=4 / very well L.P.』は、それぞれどういう作品だったと思いますか?

WATARU:まず、EPは......(苦笑)。

KENSUKE:でも俺、EPは結構いいと思うよ。

WATARU:あの時って、気持ち的にどうだった? やけっぱちだった? ドキドキして作ったか?

KENSUKE:いやでも、自分たちのいいところを出せたEPだと思う。

WATARU:DOTSとやったのは......まぁもう、彼らは先輩の一流ミュージシャンだから。"絶対負けねえぞ!"って気分でやった結果が作品に表れてると思うし、自分たち自身のミュージシャンとしてのスキルも上がったなって思う。それが新しいアルバムにも活かされてると思うし。