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INTERVIEW

Japanese

Sawagi

2012年08月号掲載

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Member:観音 (Gt) 雲丹亀卓人 (Ba) コイチ (Key) ニコ (Dr, spd)

Interviewer:伊藤 啓太


-リスナーの“インスト・バンドはかくあるべき”という固定概念ですよね。確かに今回のアルバムの多様さは凄いですよね。

コイチ:そうですね、歌がないのにポップス作ったろうって気持ちもありましたし、ピアノの綺麗なクラシックから出てきたような曲をバンドでやってみようとか、その辺はこいつら何がしたいんだろう?って思われても1stだからあんまりかしこまってやる必要はないなって思って、ムチャクチャしてやろうって気持ちもありつつ(笑)。

-でもそれが1枚のアルバムを通して聴くと、Sawagiの音になっているのだから、この3年間で培ってきたものが滲んでますよね。曲のタイトルは後付けが多いですか?

雲丹亀:最初からポンとあったりするものもあるんですけど、大体仮タイトルを適当に付けてしまうので後付けが多いですね。

-因みに「22」はどんな意図で?

ニコ:これは僕が付けたんですけど――色々ありまして、後付けでできたのは僕とコイチが幼馴染で、今年で22年目っていう意味です(笑)。

-ライヴで演奏している楽曲ばかりだと思いますが、録音とライヴとで意識的に変えている部分はありますか?

ニコ:そうですね、ちょいちょい変えてますね、そのライヴの盛り上がりを考えて、盛り上げやすいように変えている部分もありますし。僕ら基本クリックを聴いて録っている部分が多いので、生の部分をもっと出すっていうために作ったりとか、意識的に早く持っていったりとか、全曲やっていますね。

雲丹亀:よく考えたら今回の楽曲って全て録音より先にライヴでやっているんですよね。だからライヴでやっていた必要最低限4人で出せる音と、お客さんの感じとか、曲順の中でどう生きるかとかは1回は試せているんですよね。それはこの11曲の曲順を決める中でもちょっと違った角度で見れたかなってのはありますね。それで録音の中で音を足したりとか、だから今回は録音したものをライヴに落とし込むというよりは、ライヴでやっていたものを録音に落とし込むといった感じでしたね。

-今回の作品で先ほど仰られていたように、インストのイメージを変えるとか、多様性を見せるということを提示していますが、その後にSawagiが提示していきたいものってなんですか?

ニコ:その続きを、そこから広げていく部分でもあるし。結局ダンスっぽいとかも聴いた人のイメージで出来上がっていったものでもあるし。僕たちが最初からダンスを提示していたわけではないし。だから今回の提示でSawagiのイメージがどう変わっていくのかとかも凄く楽しみですし、そのイメージをまたぶち壊すっていうのもありかなとも思いつつ、今回1stだったので自分たちの中で小さい中でやらずに色んなことをやろうっていう意識でやったんですけど、それが2ndに向けてまた変化するのかどうかっていうのも、自分たちでわかってないっちゃわかってないし。1個にしてみようかみたいな話もすると思いますし。提示するとしたら――海外に出たいですね、海外の色んなところでライヴをして、それがどう受けるのかっていうのを逆に国内に提示できたら良いですね。

-今まで海外ではないんでしたっけ?

コイチ:今までないですね。

-それこそイビザとかでやったら面白そうですよね。

コイチ:なんか一時期よりは廃れてしまっているみたいですけどね。また聖地見つけてタイトルにします(笑)。

-音楽のルーツってみんなバラバラなんですか?

ニコ:元々ブラック・ミュージックが好きで、人力生ヒップホップ・バンドをやろうって集まったんですけど。

-THE ROOTSみたいな?

ニコ:思いっきりそうですね、フィラデルフィアのあの辺りの音楽とか、めっちゃ好きで。元々根底が結構違ったりするんで、僕とコイチとかほとんどロック聴いてないですし。

コイチ:洋楽の影響っていうのは勿論強いんですけど、さっき言った世界に出るにあたって、世界でやっている日本の音楽っていうのは何かっていうのは凄い考えていて、そういうのが今後できたら面白いなって思いますね。