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INTERVIEW

Japanese

Sawagi

2012年08月号掲載

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Member:観音 (Gt) 雲丹亀卓人 (Ba) コイチ (Key) ニコ (Dr, spd)

Interviewer:伊藤 啓太


-今回このラインナップにするにあたって、例えばライヴでも良くプレイしている配信のみでリリースしていた「HYPER RESCUE」を入れなかったのはどういった意図でしたか?

ニコ:そうですね、その方が面白いかなって。ネタの段階では30とか、全然曲数はあったんですけど。前までの踊れるロックというかダンスを取り入れたとこから、色々飛び出た、踏み込んだところとか色々やりたくて。元々俺らそんな“ダンスやりたい!”みたいな感じで集まったわけでもなくて、前の音源で代表曲がダンス・ビートが強い曲だったんですけど、元々色々やってたっちゃやってたし。元々あった色んな部分を一気に出した、それがこの11曲の振り幅になって面白いかなと。

-確かに振り幅が凄く大きいアルバムになっていますよね、ダンスは勿論ロックやジャズ、エレクトロやテクノからクラシックの要素を感じさせる曲まで、ただそれがとっちらかっているわけではなく、1枚のアルバムとして1つの音になっているのが凄いですよね。やはり並びは気にされましたか?

雲丹亀:そうですね、ギリギリまで悩みました(笑)。あれもいい、これもいいなってなってしまって、なかなか決められなくて。曲の並びでストーリー性であったり、世界観にどこまで入っていけるかとか色々話し合って、最終的にこの曲順に落ち着きました。

-仰られるように1本の映画のような作品だと思いますし、Sawagiのダンス・ミュージック以外の側面をしっかりと見せれてますよね。かといって“踊れない”わけではなく、ミドル・テンポでも気持ちよく踊れると思うし、今の4つ打ちでダンス・ビートっぽくして“踊らせている”シーンに対して、それだけじゃないよ?ってしっかりと提示できる強い作品だと思います。

雲丹亀:めっちゃ嬉しいですね、その感じでお願いします(笑)。

-因みに1stミニ・アルバムの1曲目は「ibiza」で今回が「HaNoi」ですが、これは意図的なものですか?

ニコ:両方僕付けたんですけど、行ってみたかっただけで、たまたま1曲目がそうなっただけで特に意味はないんですよね(笑)。でも「HaNoi」に関しては色んな文化が入っていて、例えば寺院の横に教会が立っていたりって言うのを聞いて面白いなって思っていて、それは今回のアルバムっぽいなとは思っていました。でも「ibiza」の時は何も考えて無かったですね、ただクラブの聖地に行ってみたいっていう、それだけのタイトルだったので(笑)。でも今回「HaNoi」って付けたことによって、次からも1曲くらいは付けていきたいなとは思いますよね。

-『Punch Games』のタイトルにこめられた意味は?

ニコ:僕らインストやっていて歌詞がないので、タイトルってどんなものでも付けれてしまうんですけど、かっこいい名前を付けるバンドではないなと自分たちで思っていて。それで“パンチング・ゲーム”ってあるじゃないですか、あのアメリカンなあのゲームの感じが凄く良いなと思っていて、1人倒したらまた新たな各国の代表が出てくるみたいな感じとか。それが今回のアルバムのバラバラな曲が1つのゲームとしてまとまっているみたいな感じが合致するところもあるなって思ったのと。“パンチ”って穴を空けるっていう意味もあって、今のインストの流れとかに穴を空けるのを楽しんでやろうかなって思って。そういう意味の両方ですね。

-穴を空けたいというのは?

ニコ:なんか、インスト・バンドってこんなバンドでしょ?みたいなイメージが凄くあると思うんですけど。自分たちで言うのもあれですけど、今回のアルバム聴いてもらったらインストでこんなこともできるんだ、インストでこんなんもあるんだって、新しくやる人のためにやっているわけじゃないですけど、インストってこんなんってイメージは潰したかったですね。

コイチ:なんかありますよね、そういうの。