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INTERVIEW

Overseas

THE DRUMS

 

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Member:Jonathan Pierce(Vo) Jacob Graham(Syn)

Interviewer:伊藤 洋輔

夏を予感させる潮風のように、デビュー・アルバムで瞬く間にインディ・シーンを駆け上がったTHE DRUMSが今年も日本にやってきてくれた。今回もGREENROOM FESTIVAL、そして単独公演と素晴らしいパフォーマンスを繰り広げてくれたが、メンバー脱退の危機を乗り越え、そして自伝的告白な新作『Portamento』を携えての来日だけに、新生DRUMSのお披露目とも言えるものだ。さて、夏のフィーリングから新たな世界観を切り開いたふたりの心境とは? 非常にリラックス・ムード漂うなか、インタビューは東京公演前に伺った。初めはゆる~くも、後半はディ~プなお話を聞いてきました。

-まずはお決まりだけど、来日の感想から聞かせてください。

Jonathan Pierce(以下Jonathan):うん、とてもリラックスして楽しんでるよ。

Jacob Graham(以下Jacob):何度も来てるからね(笑)。本当にこの国が大好きだよ。

-いつも来日したら行くお店とか、お気に入りの場所なんてあります?

Jonathan:この2年間で来日は5回だっけ?

Jacob:う~ん、確かそれくらいかな?(笑)

Jonathan:いくつかお気に入りのお店があるんだけど、場所も憶えてるし行き方も把握してるんだけど名前が出てこないなぁ(笑)。渋谷は好きだよ、刺激的な街だ。

Jacob:(ポツリと)僕はホテルが好きだよ。

-フフフ。

Jonathan:渋谷にあるインディ・ポップ・レコード・ストアのバイオレットアンドクレアは好きだね。可愛らしい服とか珍しい7インチがあってね。店内の雰囲気もお洒落だし。

-何か買いました?

Jonathan:それが昔は欲しいものがあったらレコードでもCDでも服でもすぐ買ってたんだけど、そのうち長期的なツアーになると買ったレコードとかスーツ・ケースの中でボロボロになっちゃって、家に着いた頃には“なんだこれは!”って(笑)。それが嫌でね、アナログ盤はニュー・ヨークで買うことにしたんだ。あと単純だけどスーツ・ケースは身軽なほうがいいよ、ツアー中はね。でも……やっぱりレアなレコードがあったら買ってしまうだろうな。

-そうですよね(笑)。今回は海をテーマにしたGREENROOM FESTIVALの出演がありましたが、ライヴの感想をお願いします。

Jonathan:美しい景色だったな……ああ、前日には大阪でもプレイしたけどそっちも良かったから。みんな盛り上がってくれたし。フェスだけどいい感じだったよ、なんか時々パフォーマンスが仕事をこなすように流れていく時があるんだけど、そうじゃなくてオーディエンスとのフィーリングが合って一体感が生まれたから、僕らも楽しんでプレイできたんだ……あのオーストラリアの女性がいなければねぇ……。

-えっ?

Jacob:フフフ、そうだったね。

Jonathan:唯一の欠点というか、バックステージにオーストラリアの女性がいてね、なんかとても品のない言葉叫んでくるんだよ(笑)。日本のいいところってさ、そういうオーディエンスがあまりいないよね?

-うん(笑)。どっちかっていうと、聴き入るからね。

Jonathan:そうそう。彼女は気を引きたかったのかもしれないけど、残念ながら僕らはそんな言葉に引かれるようなバンドじゃないよ(笑)。

Jacob:若い女の子だったからね。振り向いてほしかったんだろ?

Jonathan:ステージが終わった後、堪らずいい加減にしろ!って怒鳴ったら驚いてたみたいだけど……。

-まぁ、いろんなタイプのファンがいますからね。昨夜は六本木でDJをしたとか?

Jacob:うん、ちょっと技術的なトラブルで大変だったんだけど楽しかったよ。時々DJするとお客さんが誰も聴いてない空間だったり、“これかけてくれ!”って勝手にリクエストが飛んできたりしてめちゃくちゃなときとかもあるけど、そうじゃなくて友達のパーティーでやるような親密度が高くてアット・ホームな雰囲気が良かった。汚い言葉も聞こえてこなかったし(笑)。

-良かった(笑)。じゃあアルバムについて……。

Jacob:(小声で)“ミュ~ジック”と“ファ~ション”がぁ~って(笑)。

Jonathan:フフフ……。