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INTERVIEW

Japanese

Galileo Galilei

2012年01月号掲載

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Member:尾崎 雄貴, 佐孝 仁司, 尾崎 和樹, 岩井 郁人, 野口 一雅

Interviewer:沖 さやこ


-確かに、言われてみると自分たちの原点を受け継いだ若いバンドは日本だと近年少ないかもしれません。バンドだけでなく、リスナーもかもしれないですけど。

雄貴:今の年齢で言うのは早いかもしれないけど、そろそろ昔の良かった時代の人たちが引っ張ってきたルーツを使い果たしちゃってて、そこがなくなっちゃってると思うんです。自分たちもそう成りかねなかったし。今どうだかはまだ自信無いですけど、ちゃんと引っ張っていって、繋げていきたいなって凄く強く思ってて。ガリレオはただのガキだし、そんな奴らが自分たちの勢いで家借りて、勢いでスタジオ作って、トンテンカンテン手作りで、ガムテープとか使って防音して。そういうのでも音楽は出来るんだ!っていうのをいろんな人に伝えていきたいし、もっと元気を出してほしいし。......ちょっとかき分ければたくさん宝石みたいな音楽があるんだってことを、俺たちに与えてくれたのがthe pillowsのさわおさんなんです。あの人はルーツを積極的に紹介してきてて、俺らもそこに感化されたというか。"さわおさんが言うなら聴いてみよう"って。さわおさんがTHE CUREのPVを紹介してて"「Boys Don't Cry」めっちゃいい曲だ!"ってなって。そこからTHE SMITHを聴いて......みたいな。ミュージシャンとして俺もああいう人になりたいなって。

-雄貴さんのそういうところはしっかり伝わってますよ。ブログでもご自分が良いと思った音楽を紹介してらっしゃったり。

雄貴:インターネットを通して海外のアーティストのインタヴュー見たいなって思って調べるときに引っ掛かるサイトって大体Skream!なんですよ。

-わー! それはそれはとってもありがたいです。

雄貴:俺らとしてもありがたい。Skream!で知ったアーティストもいるし、Skream!で知った演奏のスタイルや音楽のやり方もあるんですよ。ルーツもそうだけど。俺は結構Skream!に影響受けてたんで、今回取材してもらうとか、ライヴを見に来てくれることになってビビったんですよ。俺らにとってSkream!は超ヤバいところだったんで。

-そんな風におっしゃってもらえるなんて泣きそうですよ。書いてて良かったです。

岩井:絶対検索したら最初に引っ掛かるしね。

雄貴:しかもサイトも見易くて、分かりづらくない。上から目線感がないのに旬な洋楽を紹介してくれてて。俺らもお世話になってるし。気持ちとしては俺らもそういうことをしたいんです。ブログだったり日記だったりに俺らのルーツをアップしたりしてるんですけど"ガリレオが紹介してるからこういう音楽聴いてみました"って逆にファンの人たちが教えてくれたバンドがめちゃくちゃ良かったり、"是非聴いて下さい!MGMT好きなんですよね"ってTHE NAKED AND FAMOUSのサイン入りCDを送ってくれたり(笑)、ファンのみんなと良い音楽を紹介し合えていると思うんですけど。そういう文化を作れたらいいなと思います。

-確実にその文化は形成されていると思います。今年はメジャー1stフル・アルバムをリリースし、札幌に拠点を移し、5人での共同生活と自作スタジオでの曲作り、セルフ・レコーディングとミックスにも挑戦......と目まぐるしい1年でしたが、来年はどんな年になるでしょうか。

雄貴:......1回フラットにして考えたくて、自分たちのやりたい音楽とやってる音楽の差をバシッと埋めたくて。ちょっと修行をしようかなー、とバンド内では思ってます。作品はいろんな実験を兼ねてめっちゃ作ると思うんですけど、軽いスタンスというか。自分たちのいいと思う曲を次々生み出せるようなバンドになりたいなと思ってます。