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INTERVIEW

Japanese

Galileo Galilei

2012年01月号掲載

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Member:尾崎 雄貴, 佐孝 仁司, 尾崎 和樹, 岩井 郁人, 野口 一雅

Interviewer:沖 さやこ


-わんわんスタジオはどれくらいの広さなんですか?

雄貴:車2台くらいに、壁をもうひとつ置いて倉庫みたいなスペースがあって。そこにMacとかアウトボードだとかを設置して、レコーディング出来るようにしてあります。北欧の音楽にめちゃくちゃハマってた時期があって、そのアーティストたちがみんなベッドルーム・レコーディングを推してたんですよね。ネットで調べて画像見て"寝室とか、自宅のあんな小さい場所をかっけースタジオに出来るんだー"って思って。FOALSもガレージをスタジオにしてるんですけど、その写真をTwitterにアップしてたんですよ。車庫の作りがうちに似てたんで"こういうのも出来るんだ!"って見よう見まねで設置して(笑)。

-いいなと思ったら何でも取り入れちゃうんですね。今回作曲のクレジットに"Galileo Galilei"が多いのは、やはりそのスタジオで5人で曲作りをしているからでしょうか。

雄貴:今までは僕が作ったものをみんなで聴いてもらって練習してスタジオでやるって感じだったんですけど、今回はパートごとに作ったり、素材作りからスタートして。今回Logic Studioっていうソフトを使って曲を作ってるんですけど、あれがめちゃくちゃ使い易くて、メンバーみんな曲が作れるようになったんですよね。歌ありきじゃなくなって、バックだけである程度完成されたものを作れるようになっちゃったんで、僕がまったくノー・タッチの曲もあったり。最終的にミックスもみんなでやったんですけど、バラバラに動きつつ、チームで動きつつ、最終的に同じ場所に音を突っ込むというか。

-一緒に住んでいるからこそ出来ることではありますよね。ひとつ屋根の下で暮らして音を作るって単純に凄いことだと思います。同棲自体が大変なことですし。

雄貴:あんま感じたことないです。唯一みんなが怒り合ったのって、和樹のお風呂とトイレがが長すぎるってことで。

-(笑)。

雄貴:大事な取材に遅刻しそうになったりするんですよ。それだけはみんなで言ったんですけど、それ以外は......お互い気を付け合ってるというか。綺麗だよね、みんな。

岩井:綺麗綺麗。

雄貴:ヤバい癖持ってる奴とかあんまりいないし。稚内に岩井くんが来て、仁司ん家泊まってたときとか、俺らも泊まってたし。それくらいの頃からお互いの癖とか、悪いところ分かってて。みんな嫌だなと思ったらすぐ言うタイプなんで。"靴下脱ぎっぱなしにすんな"みたいな。だから大丈夫です。

-チーム・ワークが生活から構築されているんですね。『PORTAL』はガリレオ・ハウスとわんわんスタジオで作り上げたものが詰まったアルバムになっていると思いますが、架空の"街"が舞台になっていて、そこに住む人々のストーリーが綴られているという。

雄貴:みんなが作曲や演奏面でめきめき力を付けて上がってきているのを見て、歌詞に関しては個人的に悩んだし焦ってたんです。"やばいなこれは、俺が歌を入れた時点でただのJ-ROCKになっちゃったらすげー勿体無いな"って思ってて。でも結局悩んで1周して"今回は自分のベストのメロディと歌詞を書こう"って。だからみんなの演奏や楽曲は変わっていったんですけど、歌詞とメロに関しては今まで通り。もともと本やお話が好きなので。自分の中にいいお話のルールがあって......"終わり"と"始まり"っていう。何かが生まれたら、何か死ぬ。そういう自分ルールに基づいて書いてるストーリーなんで、それを変わらず続けたっていう感じで。