Japanese
鴉
2010年02月号掲載
Member:近野 淳一(Vo&Gt) 一関 卓(Ba) 渡邉 光彦(Dr)
Interviewer:佐々木 健治
-それは曲のテーマとか、自分の根本にあるような曲ってこと?
近野:これからいろいろ曲を書いても、この曲が出発点のような感じで残っていくんじゃないかと思いますね。自分で言うのもあれですけど、鴉らしさみたいなものがこの曲に入っているのかな。
-3曲目の「向かい風」は?
近野:この曲を書いた当時、ギター・ポップが結構はやっていて。ギター・ヴォーカル、ギター、ベース、ドラムの4人組で、爽やかなエイト・ビートで爽やかな感じで。まあ、いわゆるそういうギター・ポップっていう曲を作るタイプではないとは思ってましたし、流行っていて嫌だなっていうのはあったんですけど、嫌なものはなるべくなくしたい・・・嫌いなものでも、時間をかけて理解したいというタイプなので。それで、自分流のギター・ポップを作ろうと思って、作った曲ですね。
渡邉:初めて聴いた時には、ギター・ポップとは思わなかったですけどね(笑)。
一関:思わなかった(笑)。
近野:いや、それはそれで安心した(笑)。この曲をやろうとなった時に、凄くこんがらがってたので。
渡邉:ギター・ポップというより、男らしい曲だなと思ってましたけどね(笑)。
-結構、ギター・ポップに対してその当時、敵意があったんですか。
近野:まあ、その当時は。今はないですけどね。自分も大きく分ければそういう括りになるだろうし。この曲を書いて、ギター・ポップに仲間入りできたかな、と。
-このシングルとは別に、新曲はライヴでやったりしているんですか?
近野:いや、特には。新曲というか・・・CDで出していない曲はやりますけど。自分でさっき言ったデモに溜めていってますし。
-じゃあ、そういうデモの中から、その都度選んでいくわけですね。
近野:そうですね。
-じゃあ、結構アルバム出せるくらいの曲もたまっているということですよね。
近野:はい。でも、僕はアルバムいっぱい出してるから。
一関:ああ、自分の(デモ)ね(笑)。
近野:そう、出来たらとりあえず二人に渡すアルバム(笑)。だから、アルバムも作りたいんですけど、どれを入れて、どうするのかって言うのが見えてないんですよ。というか、次もアルバムというよりは、シングルかなと。今回は良くも悪くも昔の曲なので、次こそは新しいものを出したいと思いますね。今回、昔の曲を出せたことも凄くよかったんですけどね。
-前回のインタビューで近野さんがハッピーエンドが好きなんだけど、自分で書くとそうならないみたいなことを言っていたんですよね。
近野:(笑)そんなこと言ってましたっけ!?ハッピーエンド大好きですね。最低限、そうあってほしいですよね。
一関:そのエンドの部分は聴いてくれている人に託している部分もありますしね。
近野:今まで書いた曲は、ハッピーエンドと言えば、ハッピーエンドだし、バッドエンドと言えば、バッドエンドだし。
一関:そこは聴いている人に決めてもらえれば・・・
近野:あ、でも最近はさ!
一関:違うの?(笑)
近野:(笑)いや、そうなんだけど、ハッピーエンドが好きなのは、俺の趣味でいいだろうと。曲が持っているものに合わせて書けば、バッドエンドだろうがなんだろうが、構わないと思うんです。
渡邉:エンドがあれば。
近野:そう。そこで幅を狭めても仕方がないので。そこは好き勝手にその時々作ればいいのかなと思います。昔からそうなんですけど、コレまで以上に。
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