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COLUMN

夜の本気ダンス 米田貴紀の「ディスク男(マン)!」【第3回】

2016年07月号掲載

夜の本気ダンス 米田貴紀の「ディスク男(マン)!」【第3回】

Moving Units / Dangerous Dreams

Dangerous Dreams2001年にアメリカのロサンゼルスで結成されたスリーピースバンドの1stフルアルバム

決して万人に受けるバンドではないけど自分にとっては完璧。Moving Unitsは僕にとってそんなバンドです。

ポストパンクやニューウェイヴと名の付くものは手当たり次第に聴き漁っていた時期にネットで偶然見つけてそこからズバズバッとハマっていったんですが、とりあえず2曲目のBetween Us & Themだけでも聴いて欲しい。これを聴いて最高!ってなる方はきっとMoving Unitsにハマる側の人間でしょう。

冒頭のギターが聴こえた瞬間にゾワゾワと鳥肌が立って自分が求めていた雰囲気はまさしくこれだ!って感じで思わず踊り出してしまう。リフレインされる鋭利なギターに絡まる悲しげなベースラインも最高で僕の中だけでカテゴライズしていた"悲しいのに踊れる系"のバンドだ!ってとても喜んだのを思い出します。

この1曲が聴けるだけでも個人的には名盤決定なんですがこのアルバムは他にも名曲揃いでして、まあどの曲も基本的にギター、ベース、ドラムそれぞれの楽器が非常にリズムを意識したフレーズを多用することとそれを念密なアレンジによって配置していく事で無機質でありながらも生々しい楽曲になっています。9曲目のBirds Of Preyなんか聴いてもらうと分かりやすいかもしれない。

あと、この音楽性でロサンゼルスのバンドだという所も最高にクールではないでしょうか。