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COLUMN

READ ALOUD クワタユウキの「漫友記」【最終回】

2015年07月号掲載

READ ALOUD クワタユウキの「漫友記」【最終回】

僕のつたない漫画と共に連載させていただいたこの「漫遊記」も、今回で最終回。中学の頃は漫画家に憧れていたが、連載で漫画を描けた事でその夢が叶ってとても嬉しい。

気がつけば僕がDJを務めさせていただいているラジオ番組もスタートからあっという間に2年が過ぎ、放送も100回を越えた。これまで様々な企画に挑戦させていただいたが、洋邦問わず沢山のアーティストにインタビューができた事は、やはりとてつもなく大きな経験だ。

海外ならSlash、Limp Bizkit、Olly Murs、FALL OUT BOY、MIKAなど。
日本人なら、the pillowsの山中さわおさん、吉井和哉さん、寺岡呼人さんや亀田誠治さん。佐藤タイジさんとゲリラセッションした事もあった。

僕はインタビューでは必ず最後に「あなたにとっていい音楽とは?」という質問をしてきたのだが「怒りや悲しみが強く出ている音楽」「ライブ感のある音楽」「時代を越える音楽」など、その答えは十人十色だ。それまでの人生にとって音楽がどんな存在であったのか。どんな音楽に感動し、表現しようとしているのか。それぞれの口から発せられる、ミュージシャンとしてだけじゃなく一人の音楽好きとしてのリアルな回答に毎回刺激を受けていた。

自分にとっていい音楽とは「薬になる音楽」だと思っている。悲しい時やむなしい時、そこから立ち上がる勇気を与えてくれる音楽。そんな曲を僕はいくつも知っている。
今日もそれぞれのアーティストが、「いい音楽」を表現するために音楽と向き合っている。僕もまた、そうあり続けたい。