ねごと 蒼山幸子の「訳あり夢通信」【第24回】

COLUMN

「SOAK」という、新しいアルバムが12月に出ることになりました！！
今年はやくも2枚目のフルアルバムという、ねごととしてもチャレンジングなリリースになるわけですが、いまそれだけ聞いてほしい曲がたくさんあったのです。
より深く、心の底に染み入るようなアルバムになったんじゃないかなと思って、染み渡るという意味のSOAK（ソーク）というタイトルをつけました。ライブ映えするアルバムだと思うので、来年のワンマンツアーも今から楽しみ。
今年の最後、あなたの最高の一枚になれるようなアルバムであるといいな。ぜひ聞いてください！

さてさて、最近のわたしはというと、前回のコラムでも映画の話をしましたが、
M.ナイト.シャマランという監督の映画をとにかく見るという、一人シャマラン祭りをしておりました。
シャマランの代表作といえば「シックス・センス」ですが、他にも素敵な作品はたくさんあります。
ジャンルとしてはホラーや、スリラーにカテゴライズされることが多いのですが、
彼の作品に一貫してるのは、どこか根底で人の痛みというものを軸にしているところ。
だから出てくる人たちはみんな、どこか切ないし、悪者や幽霊だとしても憎めない、不思議なあたたかさに包まれる作品ばかりです。
もはや疲れて帰ってきた夜は、シャマランのホラーやスリラーでいつのまにか泣けて癒されてるという、変な感じになっているほど（笑）。
ストーリーやスリリングなものだけを追って見ているとわからない人にはわからない瞬間はたくさんあるし、笑いのツボが変なところにあるし、好き嫌いの相性の分かれる監督さんだとは思いますが、わたしは大好きです。
こんな風に一見悲しい映画だとしても、すごく希望をもらえたり、なんだかほっとして大丈夫になれたり、勇気付けられることがあるなんて、
表現の世界はやっぱり表面的なものではないんだなあと、思います。
それは目に見えないけれど、救われる人がちゃんといる、魔法のようなもの。
そんなきれいな情熱で作られている世界に触れたとき、いちばん感動します。
夜一人で見ると怖がりさんには厳しいかもしれませんが（笑）、
見たことがない人はぜひ！見てみてください。
特に個人的には「シックス・センス」、「サイン」、「スプリット」をおすすめします。