"劇場版ブルーロック -EPISODE 凪-"の劇中歌を掲げたダブルAサイド・シングルには、自身の中の"怪物"を解き放てと、シリアス且つ獰猛なバンド・サウンドを高鳴らす「Beast Mode」、初期衝動を抱えながら未来へ向けて加速していく姿を描いた「オクターヴ」の2曲に加え、両楽曲のエンドロールとしても、そこから続いていく物語としても胸に響く、壮大なスケール感を誇る「Light my fire」を収録。アニメ"ブルーロック"とのタッグはTVシリーズから引き続きということもあり、作品との相性や親和性はさることながら、ASH DA HEROというロック・バンドだからこそ放つことができるメッセージが刻まれていて、彼らのスタンスを明確に提示したものになっている。
昨年9月、ソロ・プロジェクトとしての活動を完結させ、バンドとして歩み始めたASH DA HEROによる、現体制での初アルバムであり、メジャー・デビュー作。グルーヴィ且つ重量感のある強靭なバンド・サウンドで戦争、疫病、差別、同調圧力などといった、この世界を覆うネガティヴを痛快なまでに切り裂いていく全12曲を収録している。ヴォーカル ASHの武器のひとつでもあるラップも非常に鋭利で、凍ってしまった、もしくは日和った心を突き動かす熱いメッセージが込められているが、それはリリックの節々に表れているように、とても冷静に、場合によっては冷酷なまでに現代を見据えているからこそ生まれてくるのだろう。圧倒的なまでにヒロイックなサウンドを現場で、しかもスタジアム・クラスの大会場で味わいたい。