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ariel makes gloomy (4)
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前作『carbonium』から約8ヶ月ぶりとなるariel makes gloomyの2nd EP。自身の活動形態を"プロジェクト"と称して、ベールに包まれた部分も多い音楽集団だが、全国流通としては2枚目となる今作『oxymoron』を聴いても、やはりそのポップ・センスは抜群だと思った。もっと言えば、ポスト・ロック的で予測不能なサウンドの根底にあるポップ強度は明らかに前作よりワンランク・アップしている。自分を曝け出しながら、言いたいことはひとつもないと煙に巻く「focal point」、偶然と必然の間で揺れる日常に虚無感を抱く「gradation」など、胸にある消えない矛盾を滑らかな筆致で捉えた歌たちを総称して、"矛盾した表現"を意味する"oxymoron"と名付けたところまですべてが美しい。(秦 理絵)
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メンバー全員がメイン・コンポーザーやプレイヤーとしても活躍する4人組プロジェクト、ariel makes gloomyがリリースする初の全国流通盤。炭素(カーボン)を意味するタイトルは、これまでに制作してきた楽曲を元素記号として数えたときに6番目だから、という意味だという。疾走感溢れるバンド・サウンドにピコピコと鳴る電子音がループするリード曲「slowmotion」を始め、繰り返す日常に横たわる後悔が綴られた繊細なポップ・ソング「infinite refrain」、スペイシーなサウンドスケープが高揚感を生む「シンクロニシティ」など、色彩豊かな音たちが飛び交う全4曲を収録。過ぎゆく時間の儚さや消えない孤独が描かれた歌詞には、ヴォーカル イシタミのピュアな歌声がよく似合う。(秦 理絵)