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秀吉 (32)
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"僕たちに明日はない"、"あるのはそう 今日/今この瞬間だけ"。「明日はない」でそんなふうに幕を開ける秀吉のニュー・アルバム『ロックンロール』は、図らずもバンドの初期衝動をそのまま詰め込んだ意義深い1枚になった。疾走感のあるパンク・サウンドが意表を突く「叫び」で綴る弱者の叫び、タムが打ち鳴らす躍動的なリズムの中で自由の意味を問う「潮騒」、幸せの在り処を探しながら孤独を歌うミドル・バラード「メリーゴーランド」など、ソングライティングを担う柿澤秀吉(Vo/Gt)の生み出す楽曲は、今作でかつてないほど大きな広がりを見せた。今バンドがやりたい音楽を貪欲に鳴らしながらも、リスナーが自分の心と向き合わざるを得なくなるような繊細で感傷的な秀吉の世界観は健在だ。(秦 理絵)
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「秀吉」というバンドとの出会いは、2008年に入ったばかりの頃だろうか。インパクトのあるバンド名と、それにそぐわない程に透き通った声に惹かれたことを覚えている。美しく優しいメロディ・ラインと、温もりを伴った歌声。奇をてらわず、素朴できちんと体温の感じられる世界が広がり、聴く者の共感を得るのだろう。等身大の飾り気ない言葉が、過去と現在をありのままに受け入れ、かつての自分を解放してくれる。それは学生時代の放課後や故郷の街、家族との日々と姿を変える。懐かしい痛みや甘い思い出が、ありありと自分の中に広がる。今の自分があるのは、かつての自分があったからだ。タイムカプセルのように、あの時の声が思い出を蘇らせてくれるなら、何があっても前を向いて行けるような気がするのだ。(山田 美央)