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POP ETCRelated NEWS
POP ETC (35)
- 2018.11.08
- Bird Bear Hare and Fishのライヴ・レポート公開。初全国ツアー最終日、BBHFならではの表現力を発揮し、バンドの偉大な第一歩となったEXシアター六本木公演をレポート
- 2018.10.23
- 親日家として知られる3ピース、POP ETCのライヴ・レポート公開。最新アルバム『ハーフ』引っ提げた単独来日公演。観客と対話しながら親密な空気を作り上げた、温もりに満ちた一夜をレポート
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Related DISC REVIEW
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Bird Bear Hare and Fishの1stアルバムを共同プロデュース、尾崎雄貴(Vo/Gt)らとの親交も深いものになってきた、Christopher Chu(Vo)率いるPOP ETC。今回は日本のみ(というか日本のファンへのギフトという印象)のリリースだ。前半はまるで目の前の人に向けて歌うような、繊細で機微のあるChrisの歌とアコースティック主体のアンサンブルの曲、後半をニュー・ウェーヴ~ポスト・パンクや煌めくエレクトロニックな要素も光るバンド・サウンドの楽曲で構成。ラストは尾崎雄貴との共作で、アルバム中、最も高揚感とドラマチックな展開を見せる「We'll Be OK」。ボーナス・トラックには同曲の尾崎ヴォーカルVer.や、くるりの「ばらの花」などの英語詞カバーも。Chrisたちの音楽愛と温かな人間性が随所に溢れる。(石角 友香)
前作以降に配信リリースしてきた新曲の数々を、前半は弾き語りに必要最小限の音を加えたアコースティック・サウンド、後半には80sのダンサブルなエレポップ・サウンドとカラーを分けて並べることで、それぞれの魅力を際立たせたPOP ETC名義の3作目のアルバム。そこに日本のみのリリースということで、YEN TOWN BANDの「Swallowtail Butterfly~あいのうた~」、くるりの「ばらの花」の英語カバー、日本語で歌詞を書いたオリジナル曲「思い出していた (First Try)」、盟友である尾崎雄貴(Bird Bear Hare and Fish/Vo/Gt)と共作した「We'll Be OK」を加えながら、作品全体に不思議と統一感があるのは、作り手の人間性が滲み出ているからだ。絶妙に入り混じる温もり、切なさ、そして儚さは、POP ETCの真骨頂。(山口 智男)
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セルフ・タイトル作以来、約4年ぶりの新作。もともとUSインディーのスノビッシュな側面は薄い彼らだが、特にTrack.1「Please, Don't Forget Me」はバンド感溢れる広大なナンバーで、THE MORNING BENDERS名義時代の匂いも。その他の楽曲は80年代のUKニュー・ウェイヴのニュアンスが色濃く、シンセ・ドラムやシンセ・ベースの懐かしめなサウンド・プロダクションと、Christopher Chu(Vo)が書く哀愁味のあるメロディ・ラインが中毒性高め。しかし、アレンジがどうあれ、来日時にマイクすらないアコースティック・セットで堪能させてくれたChristopherの歌の力や表現力、美しいものやユーモアをこの3人ならではのセンスで着地させるバンドマジックこそが最大の魅力だ。日本盤にはTrack.1の尾崎雄貴(Galileo Galilei)版などを収録。(石角 友香)