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Japanese
前作『popcorn labyrinth』はアンサンブルにおけるピアノの役割が大きかった作品だが、今回はジャケットにもあるとおり、ギターをフィーチャー。心地よいギターのコード感で聴かせる曲、これまで以上にメロディアスなギター・フレーズやリフを中心にした曲、曲の1/4くらいを占めるギター・ソロ満載のアウトロのセッションなど、70年代のオーセンティックなロックから、サイケな浮遊感や捻れたグルーヴを生むインディー・ロック的アプローチもあり、グッド・メロディとラップでキャッチーに響かせる。このラップ・パートは、よほどハマりのいい楽しさがあったのか、今回一気に4曲で披露。制作初期から様々な変遷を経たというアルバムだが、ハプニングもアイディアもどんどん栄養にした遊びが満載だ。
ソングライターとしての充実感と、プレイヤー、バンドとしての成熟。この、"やりたいこと"と"できること"の両軸が高い位置でシンクロした幸福なアルバムだろう。日本語詞で歌っているバンドではあるけれど、アルバムを聴いて思い浮かべるのは、THE BEATLESや70年代の王道ロック・バンド、JERRYFISH、VELVET CRUSHといった、スタンダードさと捻くれたポップさを持ったバンドたち。ちょっといなたいイメージも残しつつ、創意工夫とポップ・センスで虹色の音世界を紡ぎ出すバンドたちだ。シュノーケルはこのアルバムで、日常と非日常をシームレスに行き来する迷宮的なポップさを、存分に楽しませてくれる。人の心や頭の中を解明するくらい複雑怪奇で、だからこそ面白い。そういうポップスの魅力が詰まっていて、飽きることがない。
2010年に活動を休止し、2014年末のライヴで活動再開を宣言。今年5月にシングル『RESTART/FIND』を発表して、完全復活を果たした3ピース・バンド、シュノーケル。これからへの期待が滲むオープニング曲の、美しく視界が開けていく昂揚感のあるサウンドと、多重コーラスの祝祭的な歌でまず掴まれる。そこからは、グッド・メロディと爽快なギター・サウンドというシュノーケルらしさを踏襲しつつ、大人のビター&スウィートとも言うべき、趣きや奥深さが加わった歌を聴かせる。西村晋弥(Vo/Gt)のソングライティングは磨きがかかり、さりげないセンチメンタルを帯びたメロディと、ふと記憶に触れて感情を呼び起こすポップ性の高いアレンジで、ぐんぐん心に踏み込んでくる。
妄想家ポップ職人の本領発揮! まっすぐねじ曲がったポップ・ワールド完成
何度もビッグバンを起こし、キテレツでフレンドリーなポップ世界を拡大するシュノーケル
祝・復活!普遍的で且つ新しい、シュノーケルのポップ・ワールド
2019.06.18 @下北沢LIVEHOLIC
2019.01.27 @下北沢LIVEHOLIC
2018.08.24 @下北沢LIVEHOLIC
2018.06.08 @下北沢LIVEHOLIC
2018.01.19 @下北沢LIVEHOLIC
2017.01.14 @下北沢LIVEHOLIC
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