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wash? (12)
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a flood of circle、クリープハイプなどのプロデュースや、様々なアーティストのサポート・ギタリストとしても活躍している奥村大(Vo/Gt)が2002年に結成した轟音オルタナ・ロック・バンド、wash?。彼らが前作から1年4ヶ月ぶりにリリースする8thアルバムは、誰彼構わずケンカを売っていたような前作から一転、奥村いわく"歌うアルバム"となった。パワー・ポップのTrack.3「ガールフレンド」を始め、やるせないムードも漂わせながら、シンプルなロックンロールの数々が持ち前のポップなメロディの魅力をアピール。Track.4「baby baby」はwash?流のバラードと言ってみたい。そして、ラストのTrack.7「ナイトミュージック」では、心機一転、前に進んでいこうというエネルギーをリスナーと共有する。(山口 智男)
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轟音で唸るギターを聴けば、90'sグランジ/オルタナがバンドのバックボーンであることは明らかだが、それだけじゃないと思わせる多彩な7曲が収録されている。ギタリスト、プロデューサーとしても活躍している奥村大(Vo/Gt)が率いる3人組が前作から1年ぶりに完成させた新作。作品全体にあふれる苛立ちやヒリヒリとしたムードは奥村のパーソナリティによるところが大きいようだが、曲の作り方はもちろん、それだけで終わらせないさまざまなアイディアが随所に散りばめられ、それが前述したように世界観の広がりを感じさせる「Dusk」を始め、幅広い曲に実っている。メロディからこぼれる言葉の多さは、それだけ言いたいことがあるということだろう。多めに加えられたメンバーによるハーモニーもいい感じだ。(山口 智男)
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様々なバンドのサポートや故・上田現(ex.LA-PPISCH)のELEへの参加など、独自の道を歩んできた奥村大を中心とするWash? の5枚目のフル・アルバム。グランジ/ オルタナティヴ・ロックの影響を感じさせるバンド・アンサンブルはエモーショナルな歌とともに、静と動を繰り返す。その醒めた怒りや焦燥を詰め込んだ歌詞世界もあいまって、Wash?の攻撃的なロックンロールには、独特の求心力がある。それはきっと奥村大が救われてきた音楽から手に入れてきたものと同じ感触だろう。苛立ちながらも、捨てることができないわずかな希望に対する絶対的な信念。それは例えば、「ビリーバー」で誰彼かまわず毒づきながらも最後に発する「持て余したら/ 歌でも歌おう」とはき捨てるように歌うフレーズに詰まっている。(佐々木 健治)