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THE TING TINGS (19)
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200万枚を超える1stアルバム『We Started Nothing』の大ヒットを足がかりにマンチェスターのパーティー・シーンから世界に飛び出してきた男女デュオが前作から2年ぶりにリリースした3作目のアルバム。前作は1stアルバムのポスト・パンク/ニュー・ウェイヴ路線から一気に幅を広げた挑戦が印象的だったが、今回はそこから再び方向性を絞って、昔懐かしいディスコ・サウンドにアプローチ。なんでもアルバムを作っていたイビザ島のクラブでEDMばかり耳にした反動だそうだ。「Wrong Club」のPVからは70年代のディスコへの憧れが窺えるが、元DURAN DURANのギタリスト、Andy Taylorが曲作りとプロデュースで参加しているせいか、どこか80年代風にも聴こえ、そんなところがTHE TING TINGSらしいと思わせる。(山口 智男)
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デビュー作『We Started Nothing』から約4年、SUMMER SONIC 11の出演も記憶に新しいTHE TING TINGSから待望のセカンド・オリジナル・アルバムがリリースされる。ベルリンで見つけたバーをスタジオに改造し、そこに拠点を移し制作された今作は、本人たちがインタヴューでも語っている通り、異なる音楽性を持つバラエティに富んだ楽曲が揃っている。Katieのヴォーカルやラップも曲によってキュートであったりクールであったり、時に穏やかで時に激しくと様々な表情を見せる。だがどの曲も共通して自然体のポップ・ソング。過剰な無理をせず、世間にも媚びず、自分たちが好きだと思ったことをのびのび行なっている。脱力系でありながらも、一本しっかり筋の通った彼らのライフ・スタイルが具現化された作品と言って良いだろう。(沖 さやこ)