Overseas
THE TING TINGS
Writer 遠藤 孝行
昨年のSUMMER SONICではベスト・ライヴに挙げられるほどの、キュートでキラキラしたパフォーマンスを見せてくれた彼ら。春の単独公演を含めてここ1年で3度の来日を果たしている。たった1枚のアルバムであっという間に人気者になった二人は、昨年のトップ・バッターという役割からトリの二つ前のCSSの前というポジションへ。全部のステージを把握出来ていないので正確ではないですが、多分この日このSONIC STAGEで一番観客を集めたのはこのバンドだっただろう。
始まる10分前に到着すると、後ろのドリンクの所まで人が溢れている。出来るだけ近くで観たいので人をかき分け前へ前へ。それはやはり生Katie Whiteを近くで観たかったから。昨年のSUMMER SONICで観たKatie Whiteはとにかくキュートで素敵だったんです。ライヴも二人だけでこれだけ出来るのかと思い知らされるほどパワフルな演奏だった。期待を膨らませ二人の登場を待つ。
「We Walk」で静かにライヴはスタート。観客からは声援が飛ぶ。続く「Great DJ」でフロアは爆発。かなりの人が飛び跳ねる。そして大合唱。広いステージを二人でこれだけ盛り上げるのは爽快な光景だった。ボーカルのKatie Whiteはこの日もキュート。白い紙を取り出し、たどたどしい日本語で「ニホンゴヘタクソダケド」と挨拶するサービスも、その紙をすぐに投げ捨てる感じもキュート。その後もステージを暴れ回る二人。とにかく二人が楽しそう。セットはほぼ去年と変わらないもののアレンジを変えたりしていて、飽きない。「We Started Nothing」はトロピカル仕様に生まれ変わっていて、ここ一年での進化を感じさせてくれた。パワフルな演奏は変わらず、もっと大きな会場でも大丈夫だろうなと感じさせるほど頼もしいものだった。新曲は今回披露されなかったが、早く彼らの次の動きが気になる所。新しい曲を引っさげて、また日本に来てくれる事を祈って、ステージを後にした。
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