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Japanese
アコースティック・ギターをつま弾く優しい音色と、ヴォーカル蟻の柔らかな歌声で作品はスタートする。徐々にドラムやベース、鍵盤が入ったバンド・アンサンブルとなり、疾走していく。景色が動き出すような音が、風を切っていくのが気持ちがいい。どちらかといえば、抱えきれない苦しみや葛藤、生傷の絶えないような毎日を音や歌に変えてきたバンドだったけれど、今作では自分の闇もひっくるめて、進むための燃料にしていく。その肯定感が包容力になって、バンド・サウンドも蟻の歌も躍動している。押し付けるような明るさではなくて、そばでにっこりとほほ笑んでいるような雰囲気がうまく音になっているように思う。「同じ空を見上げてた featuring GOMESS」は初のフィーチャリング曲で、今回の作品にぴったりの内容。
BiSや中川翔子といったアイドルの作品を手掛けるサウンド・プロデューサー、松隈ケンタとのタッグで、新しい扉を開き続けるバンド、蟲ふるう夜に。これまでの内省的で、対・世界、対・自我といった、もやもやとくすぶり続ける心の痛みを鋭いバンド・サウンドにのせて叫んでいた作品よりも、ぐっと開放的なアルバムになった。タイトル通り、まず自分自身を愛する、受け入れていくことから始まった今作は、その過程で起こる葛藤や息苦しさ、いびつな心の動きも丁寧に掬いあげながら、煌めくような、ポップなサウンドにぶつけている。開放的で、色味のある世界観となったけれど、聴き手との一対一による、繊細なコミュニケーションでありたいというバンドの願いは変わらずにある。手渡しの優しさや強さが大事にされた作品。
"魂の孤独"を表現する両者の、ヴォーカル/ソングライター対談が実現
希望を片手に光を探す旅の歌
このまま泥沼で一緒に心地好くなって、終わっちゃうのかなって
2015.07.31 @渋谷CLUB QUATTRO
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