DISC REVIEW
Japanese
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蟲ふるう夜に
わたしが愛すべきわたしへ
BiSや中川翔子といったアイドルの作品を手掛けるサウンド・プロデューサー、松隈ケンタとのタッグで、新しい扉を開き続けるバンド、蟲ふるう夜に。これまでの内省的で、対・世界、対・自我といった、もやもやとくすぶり続ける心の痛みを鋭いバンド・サウンドにのせて叫んでいた作品よりも、ぐっと開放的なアルバムになった。タイトル通り、まず自分自身を愛する、受け入れていくことから始まった今作は、その過程で起こる葛藤や息苦しさ、いびつな心の動きも丁寧に掬いあげながら、煌めくような、ポップなサウンドにぶつけている。開放的で、色味のある世界観となったけれど、聴き手との一対一による、繊細なコミュニケーションでありたいというバンドの願いは変わらずにある。手渡しの優しさや強さが大事にされた作品。
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- 2025.01.18
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