Overseas
TWO DOOR CINEMA CLUB -BRITISH ANTHEMS-
2009.12.06 @新木場STUDIO COAST
Writer 遠藤 孝行
12月の第一週、寒さは相変わらずだが天気の良い中行われた今回のBRITISH ANTHEMS。個人的に一番楽しみにしていたというのもあるものの、出演アクトの中一番爽やかで清々しい演奏をしてくれたのは彼らTWO DOOR CINEMA CLUBだっただろう。
ステージに入るとかなりの人がフロアを埋めている、1stアルバムもまだで、シングルもまだ2枚目が出たばかりだというのに注目度はかなり高い。楽曲の完成度も高く、FRIENDLY FIRESやBLOC PARTY.はたまたVAMPIRE WEEKENDを彷彿とする様な曲を作り出す。一度聴いたら忘れられない様なキャッチーなフックをダンス・ビートに取り込み、それをコンパクトに3分間にまとめてしまう。メンバー3人で一緒に作り上げているという楽曲の数々はそれぞれのアイデアをぐっと凝縮されたものばかりでとにかく楽しい。その魅力は今回のライヴでも十分に発揮されていた。
軽くステップを踏みながら彼らのライヴを観る。10月のライヴからドラムを入れた4人編成で行われているとの事だが、ライヴはかなり安定していた。まだ20歳そこそこという年齢でのこ落ち着きは恐ろしい。アイルランドで16歳の頃結成された彼らは10代の頃からライヴを頻繁にこなして来たそう。だからなのかメンバー同士のやりとりもリラックスしたもの。
疾走感を押し出しながらしっかりとグルーヴがある彼等の楽曲はオーディエンスを次第に掴んでいく。この日初めて彼らの曲を聴いたという人も多かっただろうが、この日で彼らの虜になったという人も多いだろう。そう思うほど彼らのステージは輝いていて、喜びに満ちたものだった。40分もあったのかと思うほどライヴはあっという間、次々に曲をこなす彼らに頼もしさも感じた。いよいよ2月にはフル・アルバムがリリース、このアルバムを従えての来日にも早くも期待を持った。2010年は彼らに是非ともシーンを引っ張っていってもらいたい。
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