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Japanese
"Maki Tour 2023-'24「清老頭」" 11月21日(火)茨城 mito LIGHT HOUSE OPEN 18:00 / START 18:30 w/ シンガーズハイ
Makiが"第2章"幕開けを謳う1st EP『creep』をリリース。昨年発表したフル・アルバム『RINNE』が彼らの初期衝動や勢いを押し出した作品であるとしたら、今作はそういった要素だけではなく、サウンドやメロディ、言葉のひとつひとつから情景や心象を緻密に構築していったことがわかる、これまで以上にこだわりの詰まった作品に仕上がっていると感じる。1曲通してリード・ギターのフレーズが耳を惹きつける「Soon」、ノスタルジックな空気を纏った2ビートが彼らならではの味を出す「fall」、ツアーの移動中に書いたというバラード「車窓から」、シンガロングのパートがエモーショナルな「朝焼け」、彼らにとって大切な場所への想いが表れた「from」。進化は窺えるが芯は変わらない、そんな1枚だ。
自主企画は軒並みソールド、名古屋発の3ピース Makiによる1stフル・アルバム。彼らがライヴハウスで培ってきたバンド・サウンドはこれまで以上に鋭く磨き上げられており、ライヴハウスで観たい欲がかき立てられる。バンドの進化が明らかに感じられる「フタリ」、今この時代だからこそより心に刺さる「日常」、"僕たちが歌い繋いでいく"のシンガロングに強い意志が窺える「火垂る」、答えのない葛藤を歌う「虎」など全12曲。一曲一曲にはそれぞれの風景があるが、それを1枚のCDとして通して聴いたとき、ハッと気づかされるものがある。ラストの「RINNE」までを聴き終えてからもう一度、1曲目の「フタリ」を聴いてみてほしい。このアルバムが"RINNE"と名付けられた意味がわかると思う。
初のZeppワンマンはソールド・アウト、名だたる大型フェスに引っ張りだこと、ロック・シーンのど真ん中を突き進むシンガーズハイの新作は、アニメ主題歌を含む6曲入り。1曲目「STRAIGHT FLUSH」からボルテージMAXで、近年のギター・ソロ不要論に真っ向から立ち向かうようなアグレッシヴなギターが刺さる。続くバラード「紫」での立ち回りも素晴らしい。耳を劈くようなハイトーン・ヴォイスが魅力だが、それを抑えたメロウなナンバー「SENTI」はまさに新境地。軽やかに歌い上げられた内省的な歌詞が沁みる。最後はストレートに放つ"愛している"が印象的な爽やかな1曲「エイトビート」。本楽曲、そしてこのアルバムを締めくくる"やっと歌にできた"という言葉からも窺える、ひと皮むけたバンドの新フェーズを感じさせる1枚だ。
昨年6月に配信リリースした「ノールス」がSNSで話題を集め、急速に注目度を上げているシンガーズハイの新EP。リード・トラック「Kid」は、耳に残るイントロのリード・ギターと内山ショートのハイトーン・ヴォイスが光るナンバー。"自称"バンド好きへの皮肉が抜群に効いている歌詞がなんとも爽快だ。疾走感があって曲名通り少し危なっかしい雰囲気の「飛んで火に入る夏の俺」や、一変して落ち着いた曲調で人間味のある失恋ソング「Soft」など全5曲を収録。ギター・ソロへのこだわりが伝わるサウンドはぜひともライヴで聴いてみたいし、日常を切り取って彼らの世界観で綴るリアルな歌詞に共感してしまうような節もある。技術や歌詞に音楽への愛が散りばめられたこの作品は、ロック・ファンに刺さること間違いなし。
2020年結成の4ピース・バンドが、KOGA RECORDSより初の全国流通盤をリリース。最初に飛び込んでくるのは、内山ショートのハイトーン・ヴォイス。hihiAまでを地声で張り上げる鋭い声はインパクト大だが、"口ずさめるリフ"を志向するリード・ギターも同じくらい存在感抜群。また、リズム隊の手捌きにも工夫が感じられる。"初期衝動をパッケージした"と形容したくなるサウンドだが、歌詞の描写に寄り添ったアレンジが施されていたりと、衝動のひと言では片づけられない構築力も垣間見える。ロック・バンド・ファンの心を突き動かす熱い魅力、まだ若いバンドならではのピュアさを持ちながらも、どこか冷静な視点をも感じさせる、稀有なニューカマーの登場だ。
自分らの初期衝動の部分ではないところも、もっと研ぎ澄ましていかないといけないんじゃないかなと思った
23歳までの自分の人生がこの1枚になればいいなと思って作りました
KOGA RECORDS発のルーキー・バンドが初登場! 若き4人が追い求める理想の"ギター・ロック"とは
2021.08.10 @Zepp DiverCity(TOKYO)
2020.10.17 @渋谷TSUTAYA O-WEST
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