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シンガーズハイ (27)
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初のZeppワンマンはソールド・アウト、名だたる大型フェスに引っ張りだこと、ロック・シーンのど真ん中を突き進むシンガーズハイの新作は、アニメ主題歌を含む6曲入り。1曲目「STRAIGHT FLUSH」からボルテージMAXで、近年のギター・ソロ不要論に真っ向から立ち向かうようなアグレッシヴなギターが刺さる。続くバラード「紫」での立ち回りも素晴らしい。耳を劈くようなハイトーン・ヴォイスが魅力だが、それを抑えたメロウなナンバー「SENTI」はまさに新境地。軽やかに歌い上げられた内省的な歌詞が沁みる。最後はストレートに放つ"愛している"が印象的な爽やかな1曲「エイトビート」。本楽曲、そしてこのアルバムを締めくくる"やっと歌にできた"という言葉からも窺える、ひと皮むけたバンドの新フェーズを感じさせる1枚だ。(中尾 佳奈)
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昨年6月に配信リリースした「ノールス」がSNSで話題を集め、急速に注目度を上げているシンガーズハイの新EP。リード・トラック「Kid」は、耳に残るイントロのリード・ギターと内山ショートのハイトーン・ヴォイスが光るナンバー。"自称"バンド好きへの皮肉が抜群に効いている歌詞がなんとも爽快だ。疾走感があって曲名通り少し危なっかしい雰囲気の「飛んで火に入る夏の俺」や、一変して落ち着いた曲調で人間味のある失恋ソング「Soft」など全5曲を収録。ギター・ソロへのこだわりが伝わるサウンドはぜひともライヴで聴いてみたいし、日常を切り取って彼らの世界観で綴るリアルな歌詞に共感してしまうような節もある。技術や歌詞に音楽への愛が散りばめられたこの作品は、ロック・ファンに刺さること間違いなし。(山川 唯)
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2020年結成の4ピース・バンドが、KOGA RECORDSより初の全国流通盤をリリース。最初に飛び込んでくるのは、内山ショートのハイトーン・ヴォイス。hihiAまでを地声で張り上げる鋭い声はインパクト大だが、"口ずさめるリフ"を志向するリード・ギターも同じくらい存在感抜群。また、リズム隊の手捌きにも工夫が感じられる。"初期衝動をパッケージした"と形容したくなるサウンドだが、歌詞の描写に寄り添ったアレンジが施されていたりと、衝動のひと言では片づけられない構築力も垣間見える。ロック・バンド・ファンの心を突き動かす熱い魅力、まだ若いバンドならではのピュアさを持ちながらも、どこか冷静な視点をも感じさせる、稀有なニューカマーの登場だ。(蜂須賀 ちなみ)