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Japanese
[I WONDER WHAT HAPPENED TOUR "FINAL"] 11月9日(木)大阪 LiveHouseANIMA OPEN 18:00 / START 18:30 w/ Dannie May
一度聴くとふとしたときに脳内再生してしまう中毒性の強いダーク・ポップ「玄ノ歌」から始まる物語。自然哲学"五行思想"のそれぞれの要素が持つ"5色"をテーマにした5曲を収めている。もちろんその意味を調べながら聴いて深みにハマるのも良し。だがフラットに再生してみても十分フックとなるナンバーが目白押しだ。血の通った温かな歌を響かせる「朱ノ歌」、田中タリラ(Vo/Key)がピアノ弾き語りで歌う珍しくシンプルなアレンジが染みる「木ノ歌」、Yuno(Cho/Kantoku)によるまろやかな言葉選びで愛を歌う「白ノ歌」、すでにライヴ定番曲の「黄ノ歌」と、沈んだ気持ちに寄り添いつつ、最後には前を向けるようにと作られた楽曲群。バンドの真心が一貫して伝わる、彼ら史上最も力を与えてくれる作品になった。
3人組コーラス系バンドによる、建前と本音がテーマの2作連続EP。その"ホンネ"のほうを冠した1枚が本作だ。それゆえ厭世的な部分や繊細な心の内が表現された曲が並ぶが、ただ言いたいことを直接的にぶちまけただけでもなさそうなのが、人間らしくて面白い。カオティックなシンセが引っ張る四つ打ちダンス・チューン「ええじゃないか」、シンガロングできるフレーズが配された「一生あなたと生きていくなら」はライヴ映えするだろうし、「小舟」はトラックを作り込むイメージの彼らがギター1本をバックに歌う初のアコースティック・ナンバーで、強力なフックになっている。他にもエッジィ且つ横ノリできるユニークな「負け戦」、リスナーを鼓舞しつつバンドの物語にも重なる「異郷の地に咲かせる花は」と、楽曲のレンジを一気に広げる。
今年1月に初ワンマンを終えたばかりの4人組バンド、DeNeelからシングルが到着。アニメ"キングダム"第5シリーズOPテーマとドラマ"彼女と彼氏の明るい未来"主題歌を収録、という情報からもバンドの勢いは伝わるだろう。オリエンタルなイントロからリスナーを一気に世界観へ引き込む「導火」は、メタルのような重厚感を湛えたバンド・サウンドで戦の厳しさと激しさを表現。クリアなヴォーカルが戦う人の強い意志を象徴しているようだ。対して、キャッチーなギター・リフから始まる「ブラックアウト」は踊れるロック。バンドの得意とする歌謡曲調のメロディに乗せて、恋に翻弄される心を歌いつつ、調や拍子、ダイナミクスの操作などによって、言葉の奥にあるものを描いている。
約1年半ぶりのミニ・アルバムが到着した。オープニングは、リリック・ビデオの再生回数も38万回超えで好調の「百鬼夜行」。きらびやかな都会を"乾いたこの街"と表現し、きれいなものの裏側を描くクールなロック・チューンだ。続いて3拍子のテンポで、怪しげな音像から突如ロマンチックな香りを漂わせる不思議な1曲「円舞曲」、重めのイントロから新境地を感じさせるリード曲「煙」、歌謡曲的な要素をモダンにアップデートする、彼らの掲げる"OSAKA REVIVAL POP"が色濃く表れた「黒く、彗星」、アーバンなシティ・ポップ的チューン「サヨナラ」と、趣はそれぞれに違いながらも、ダークさと妖艶さを全7曲で貫き通す。バンドの向かうべき方向が固まり始めたという彼らのマイルストーン的作品。
大阪から昨年上京し、現在東京で活動中の4人組バンド、DeNeelから初の全国流通作品が到着。"OSAKA REVIVAL POP"を掲げる彼らの曲は、ダークなムードを纏ったずっしりした感覚のあるロックでありながら、各音が洗練された"踊れる"仕上がりになっている。そこにフロントマン 中野エイトの、艶がありつつも言葉を届ける意志のあるヴォーカルが乗り、一曲一曲の輪郭をよりくっきりと浮かび上がらせる。外から見える自分と、自らで思う自分とには差があり、見る人やタイミングによっても様々な人物像がある。そんな"MASK"=仮面について、リード曲「IF」を皮切りに気持ちを巡らせた全6曲。バンドの新境地的サウンドのラスト・チューン「Some day」まで聴き終えたとき、胸がすく思いがした。
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