"虎の子ラミー 1st Full Album 「DRIP OF RAMMY」全国リリース 『ドリップ・オブ・ツアー』"
10月13日(金)LIVE HOUSE 仙台FLYING SON
OPEN 18:00 / START 18:30
w/ ケミカル⇄リアクション / IRabBits / あんた何か
約3年8ヶ月ぶりにニュー・アルバムをリリース。"永遠"なんてないとわかっているからこそ願うようにそれを歌っていたのが当時だとしたら、限られた時間の中で相手とどう関わっていくかという点に想いを費やしているのが現在。そのくらい焦点は変わったが、それはおそらくバンドにとって苦しい季節もあったからなのだと思う。それでも聴き手の全感情を受け止めそれらをプラスに変換できることがこのバンドの強さであり、その根本にあるのはバンドがずっと守り続けてきた、いくら自分が傷ついても相手のことを信じたいという気持ちだ。1stミニ・アルバム収録曲「I LOVE IT」、「ユニオン」の再録版や、本拠地・横浜に捧ぐ歌「ヨコハマラプソディー」にも今だからこその意味が宿る。
新たなベーシストを迎えて新体制となった4人組ガールズ・バンドの2年ぶりの新作。バンドマンとして生きていく楽しさも厳しさも同居した1枚で、ファンキーなアレンジに乗せて盛り上がる前代未聞のパクチーdisパーティー・ソング「ゲゲゲのパクチー」から、内面の葛藤を曝け出す「Who are you?」、「1110」まで、曲ごとの感情の浮き沈みが激しく、虎の子と言いながらこれでもかと人間臭さが出ている。特筆すべきは、マザー・ヤナギ(Vo/Key)の歌唱力の高さと、演奏が感情の起伏に寄り添ったアレンジになっていること。20代前半でキャリアも浅いバンドながら、堂々たる貫禄を感じてしまうのはそんなところからだ。ラストの「太陽はまた昇る」は、すべてが報われるような清々しい気持ちにさせてくれる。