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INTERVIEW

Japanese

EMPiRE

2019年03月号掲載

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Member:YU-Ki EMPiRE YUKA EMPiRE MAYU EMPiRE MiDORiKO EMPiRE MAHO EMPiRE MiKiNA EMPiRE

Interviewer:宮﨑 大樹

1月29日、EMPiREからYUKA EMPiREが学業に専念するためグループを脱退することが発表された。この発表から1週間後、Skream!ではメンバー全員にインタビューを敢行。今の心境と共に、グループとして初、そして現体制としてラストとなる1stシングル『ピアス』と、3月3、4日にかけてYokohama Bay Hallにて開催され、YUKA EMPiREにとってラストのイベントとなる24時間イベント"EMPiRE presents TWENTY FOUR HOUR PARTY PEOPLE"に向けた想いを訊いた。まだ彼女たちの気持ちの整理がついていない印象を受けたが、これからもその動向を見守っていきたい。

前回Skream!に登場したときが2018年の9月号だったので、それからのライヴ活動をまずは振り返っていきたいのですが、大きなトピックとしては後輩であるWAggと回った"WAgg THE NEW RiCE with EMPiRE"、そして現在は先輩であるBiSH、BiS、GANG PARADEと回る"Going Going WACK TOUR"(2019年1月から3月にかけて開催中)の最中ですよね。それぞれで得たものはありましたか?

MAYU:WAggとのツアーでは新しいEMPiREの見せ方を探っていて、それを試す時期になったなっていうのは感じていました。後輩っていうのが初めての存在だったので、どうしたらいいかわからないのもあったんですけど、若さもあって成長が見えやすくて、私たちも負けないように頑張ろうってすごく刺激を貰いましたね。

MiKiNA:MAYUちゃんも言ったように勢いがすごくて、ライヴごとにWAggの成長が見えたんです。私はEMPiREの中では新メンバーなので、WAggがWACKに入った時期と半年くらいしか変わらないんですよ。だけど、ツーマンでは先輩として差を見せないといけない立場だったし、そういう面で自分の実力を上げないといけないプレッシャーがあったり、新しいチャレンジも試みたり、いろんな経験をしたツアーでしたね。

MAHO:WAggは私たちの曲もカバーしているので、"自分たちの曲は自分たちがオリジナルなんだ"っていう誇りを持っていかないといけないなっていうのは感じていて。ツアーで曲を育てていくとか、そういうところを今まで以上に話し合っていけた期間でした。

-"Going Going WACK TOUR"ではどうですか?

YU-Ki:煽り方とかの部分で私たちはまだ未熟なところもあって、他のグループの方が地域ごとにお客さんを煽っているのを間近で見て勉強になりました。ためになるなぁと。

MiDORiKO:他のグループのファンの人たちにEMPiREを知ってもらえる機会にもなっているので、ひとつひとつのライヴでEMPiREの雰囲気を作ってやろうとしていますね。

YUKA:ライヴはあんまり観られないんですけど、今まであまり関わりがなかった他のグループの人たちと、他愛のない話とか、いろんな話をすることができて嬉しかったです。

-ポジションとしては追われる立場でもあり、追う立場でもあるわけですよね。

YU-Ki:WAggたちに違いを見せようと必死になれるし、先輩には追いつきたいし、すごいモチベーションに繋がってます。上に立ったら上に立ったで不安なこともあると思いますし、逆に得している気持ちになりますね。わかりやすい目標が近くにいるのがやりやすいなって。

-そして、ライヴ以外のトピックでいうと、YUKA EMPiREさんの脱退発表がありました。発表から1週間ほど経ちましたが、YUKAさんは周りの反応なども踏まえて改めてどういう心境ですか?

YUKA:寂しいなぁとは思うんですけど、今はわりとスッキリした気持ちです。

-みなさんもすぐに受け入れられるような話ではなかったかなと思うんですけど、納得いくまで話はされてきました?

YUKA:そうですね。

YU-Ki:全員で何度も話し合って、そのあとに1対1で話をしていきました。

-では今はもう前向きになれていますか?

MAHO:はい。3月3、4日の最後(Yokohama Bay Hallにて開催する24時間イベント"EMPiRE presents TWENTY FOUR HOUR PARTY PEOPLE")に向けて、6人で後悔のないように終わらせようという感じです。

-ラストに向けた想いはインタビュー後半でまた改めて聞かせていただくことにしまして、ここからは1stシングル『ピアス』の話をうかがっていければと思います。表題曲「ピアス」はTVアニメ"「FAIRY TAIL」ファイナルシリーズ"第2クールのエンディング・テーマということでタイアップ曲ではあるのですが、今のEMPiREの状況をイメージさせる曲になっています。

MAYU:最初は穢れがないというか、爽やかだなって思ったんですけど、ライヴで歌っていくうちに、強いメッセージや意志も感じるけど、弱さも持っているような曲なんだっていうふうに感じました。

MiKiNA:渡辺(淳之介/プロデューサー)さんと松隈(ケンタ/サウンド・プロデューサー)さんの作詞なんですけど、EMPiREに向けられているメッセージというか、私たちの等身大を表現した曲になっていて、歌っているときとか踊っているときとかに感情移入しやすいんですよね。

YUKA:アニメの内容にリンクした歌詞でもあり、EMPiREに合っているような曲だなと。

-聴くたびに深みが出てくる渡辺さんらしい歌詞ですよね。

YU-Ki:力強くて背中を押してくれる感じがしていて。"いざ行け!行け!行け!/行かなきゃ損さ"って、歌詞からも寄り添ってもらえている感じがしました。

MiDORiKO:"膝つく暇なんていつだってないのさ"の部分とか、YUKAちゃんの脱退みたいに、いろんなことが降りかかってくるEMPiREの状況でも、そんな暇はないよというか、どんどん進まないといけないんだなっていう気持ちにさせられます。

YU-Ki:この曲はYUKAの脱退の話が出る前からあった曲なんです。渡辺さんは超能力者みたいだなって思います(笑)。