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INTERVIEW

Japanese

EMPiRE

2018年09月号掲載

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Member:YU-Ki EMPiRE YUKA EMPiRE MAYU EMPiRE MiDORiKO EMPiRE MAHO EMPiRE MiKiNA EMPiRE

Interviewer:吉羽 さおり

今年4月に発表した1stフル・アルバム『THE EMPiRE STRiKES START!!』は配信でiTunes総合1位を獲得、またフィジカルではカセット・テープでのリリースながらオリコンチャートで高リアクションを得たEMPiRE。グループとしてもいいスタートを切ったが、3月に行われた所属事務所 WACKのオーディション合宿でMAHO EMPiREとMiKiNA EMPiREが新加入し、YUiNA EMPiREがBiSに完全移籍するなど、怒濤の展開も迎えている。そんななかで完成した新たなミニ・アルバム『EMPiRE originals』は、EMPiREの攻撃性や高いエネルギーを凝縮した、よりライヴ向きの作品となった。作品について、そして今のグループの状況について、新体制の6人に話を訊いた。

-5月1日のマイナビBLITZ赤坂での初ワンマン"THE EMPiRE STRiKES START!!"で新体制がスタートしましたが、そこから数ヶ月経って、体感としてEMPiREは今どんな感じですか。

MAYU:すごくいい空気だと思います。次にいこう、次にいこうっていう感じで。

-加入が決まってから初ライヴがあって、制作があってと、怒濤の日々が続いていると思いますが、新メンバーとなったふたりはどうですか。

MiKiNA:最初は、もともとの5人から6人に変わるという複雑さがあって、自分の中では他のメンバーとの壁を感じたりして、6人での雰囲気をうまく掴めなかったんですけど。5月のワンマン・ライヴを経てからは、ツアーやフェスに出演させていただくことも増えて、6人の気持ちがだんだんとひとつになってきているというか、"上にいこう"っていう気持ちが一緒になってきているのを感じています。まとまってきたと思います。

MAHO:加入前のイメージは、EMPiREって尖った感じがあるのかなって思っていたんです。コンセプトも"帝国"っていうものだったので。でも、中に入ってみたら全然そんな感じはなくて、みんな柔らかい子たちで。5人体制から6人体制に変わって、みんなの気持ちの入れ替えも大変だったと思うんですけど、そこにも気を遣ってちゃんと対応してくれて。6人で頑張ろうっていう気持ちになっています。

-6人になるということで、見せ方なども再構築していく感じですね。

YU-Ki:そうですね。フォーメーションも変わりました。今までは星型に並ぶとか、5人ならではの見せ方のダンスもあったんです。6人になってからのフォーメーションは自分たちで考えたので、そこは大変でもありました。

-新作のお話もおうかがいしていきますが、4月にリリースした1stフル・アルバム『THE EMPiRE STRiKES START!!』は、アルバムとしてのバラエティに富んでいて作品として濃い内容でしたが、今回のミニ・アルバム『EMPiRE originals』はライヴを意識したような、勢いのある曲が揃った印象ですね。

MAYU:そうですね。例えば「S.O.S」は、サビでみんなで手を振り上げる振付があったりして、どの曲もライヴ映えする曲かなって思います。

MiDORiKO:私は今回「SO i YA」という曲で、シャウトをさせてもらいました。レコーディングのときに、作曲をしている松隈(ケンタ/サウンド・プロデューサー)さんに、"EMPiREの凶悪なところを出して"、"シャウトやってみてよ"って言われて、やってみたら、それを使ってもらえました。

-その「SO i YA」はMAHOさんが作詞をした曲ですね。

MAHO:EMPiREでは、コンペみたいな感じでそれぞれが歌詞を書いていくんですけど。この曲は、デモを貰ったときからライヴで映えそうな曲だなと思っていたので、ライヴをイメージして書いたのと、もし私の今の時期に書いた歌詞を使っていただけるとしたら、加入したばかりなので、夢を追い掛けているような歌詞の方が響くかなっていうのは思いました。なので、前向きな歌詞になっています。

-"そいやそいや かかってこいや"っていうパワフルな掛け声の部分は、歌詞を書くなかですぐに出てきたフレーズですか。

MAHO:"そいやそいや"のところは、もともとデモの音源にも入っていて、このフレーズはそのまま使いたいなと思っていたんです。あとは、EMPiREって活動を始めたばかりの新人なので、みんなもがいているところもあるから。そういうEMPiREが"かかってこいや!"って言うのが、かっこいいかなって思いました。

MAYU:この曲は振りもかなりハードなんです(笑)。一昨日くらい(※取材日は8月上旬)に振りをつけたんですけど、"はぁ......"ってなっちゃうくらいアグレッシヴで。でも、楽しみですね。追い詰められた方がライヴは楽しいじゃないですか。

YU-Ki:(笑)

MAYU:楽しみですね。

-EMPiREは、そうやって追い込んで爆発するタイプですか。

MiDORiKO:私はそうですね。

MAYU:その方が生々しいじゃないですか。私もそういうところは大事にしてます。

-YUKAさんは、今作で印象的な曲はありますか。

YUKA:今回、「Talk about」の作詞をしているんですけど、この曲は明るい曲で。私が前作の『THE EMPiRE STRiKES START!!』で作詞した「LiTTLE BOY」と「コノ世界ノ片隅デ」は、どちらも歌詞が暗いんです。たまたま暗い曲ばかりが採用されていて、それでめっちゃ暗い歌詞書く人みたいになっちゃったんですけど(笑)。なので、今回は明るい歌詞が採用されて嬉しかったですね。この歌詞を書いたときは個人的に、学校のテストと曲の振り入れ時期が被っちゃって、大変だったときで。この歌詞では恋愛をテーマにしていて、女の子が付き合っている人に"結婚しようよ"って言いたいけど、言えないっていう内容なんです。この業界にいると、自然と恋愛って遠のいてしまうじゃないですか。その大変だった時期に現実逃避みたいな感じで恋愛を書いたという、完全に妄想の曲です。

YU-Ki:意外だなっていう感じだよね。あまり乙女チックなところを(YUKAから)感じないから。

YUKA:そうだね(笑)。

YU-Ki:新たな一面を知れて面白いなって思いました。